- 中学生女子の不登校にどのように対応したら良いかわからない
- 「体調不良」や「気分の上下が激しい」「暴言や反抗的な態度」、「癇癪や物に当たる」などの言動に困っている
中学生の女子の不登校は特に、体調不良や気分の浮き沈み、反抗的な態度などの対応に悩まれると思います。
実は、不登校の中学生女子には、「こうあるべきだ」という強い価値観やこだわりが根底にあることがあります。
例えば、クラスで目立ちたい、人間関係は平和であるべき、友達は自分を完璧に理解すべきといった、理想と現実のギャップが大きなストレスとなり、その結果、学校に行くことが苦痛になってしまうのです。
GoTodayでは中学生の女子の不登校をこれまで多く解決してきました。
GoTodayの経験を元に、この記事では、不登校の中学生女子に特有の原因や特徴、そして親としてどのように対応すべきかを具体的に解説していきます。
小中学生復学支援GoTodayでは、不登校克服を専門に、小中学生のお子さんの不登校でお悩みのご家庭に「親が変われば、子は変わる」という考えに基づいた支援を提供しています。
2018年から活動を開始し、毎年約40名のお子さんが当支援を通じて復学しています。GoTodayでは、遅刻や早退をせずに毎日教室に通えるようになるまで、復学期間を約3〜4ヶ月以内で教室への復帰を行えるように支援を行っています。
復学後も継続的に登校できるよう、ご家庭に合ったサポートを続けています。
GoTodayについての詳細は、こちらをご確認ください。
最終更新日:2024年8月16日
中学生女子ならではの不登校になる原因
結論から言えば、中学生女子が学校に行きたくない理由の一つに、「こうあるべき」という「こだわり」が学校では通用せず、家庭ではそれが許されることにあります。
家庭ではこだわりが通るため、家が心地よく感じ、逆に学校が窮屈に思えてしまうのです。
中学生女子は自分の主張を通そうと体調不良を訴えたり、暴言を吐いたり、周囲を振り回す行動に出ることがあります。
例えば、不登校の女子中学生には、以下のような「こうあるべき」という強い価値観を持っていることがあります。
自分がクラスでも目立つ存在でいたい
不登校になりやすい中学生女子には、クラスで注目され、評価されることを強く望む傾向があります。
それが叶わないと、自分の価値が否定されたように感じ、クラスに居場所がないと思い込んでしまうことがあります。
特に、中学受験を経験した子に多く見られるパターンです。
小学校では勉強もでき、周りからチヤホヤされていたのに、中学に入ると周りも同じか、それ以上に優秀であることに気づき、自分の存在意義を見失ってしまうことがあります。
このギャップが不登校につながることも少なくありません。
人間関係は平和であるべきで、悪口は許されない
不登校になりやすい中学生女子は、人間関係に対して理想が高く、友達同士が常に和やかでなければならないと考えがちです。
悪口やトラブルが起こると、それを受け入れられず、大きなストレスを抱えることになります。
特にLINEやグループLINEでのやり取り、女子特有の複雑な人間関係に疲れてしまうことが多いです。
一方で、家では自分が親に対して暴言を吐くこともあり、注意されると癇癪やパニックを起こします。
自分の問題行動は棚に上げ、周囲には理想を求めることが多いのが、このタイプの特徴です。
友達は自分の気持ちを全て理解してくれる存在であるべき
不登校になりやすい中学生女子は、友達に対して「何でも理解し合える関係でなければならない」と考えがちです。
少しでも自分の気持ちが理解されないと、裏切られたように感じ、孤立感を抱きやすく、これが不登校の原因になることもあります。
こうした理想が強いと、友達との小さなすれ違いでも大きなショックを受け、学校に行くことが苦痛になります。
また、親や周囲がそのこだわりに応じないと、感情が爆発し、パニックや暴言、暴力に至ることも。
彼女たちは本心では学校に戻りたいと思っている場合が多いですが、変化を恐れて現状に固執します。
親としては、この「こだわり」が強くならないうちに学校に戻すことが重要です。
学校生活の中で、現実的な友達関係を学ばせることが必要です。
不登校の中学生女子ならではの特徴
不登校になる中学生女子ならではの特徴について、わかりやすくまとめます。
家ではしっかりしているように見えるため、問題が見えにくい
不登校になる中学生女子は、家では一見しっかりしているように見えるお子さんも多く、問題が隠れがちです。
家事を手伝ったり、自分で計画を立てたりする姿を見て、「この子は大丈夫」と親が油断してしまうことが多いですが、実際には心の中で大きな不安や葛藤を抱えていることがよくあります。
しっかり者に見えるからといって放っておくと、後々取り返しがつかないことになる場合もあるので、親としては要注意です。
芯が強く、気が強い一面がある
不登校の中学生女子には、芯が強く気が強い一面があります。
見た目はか弱そうに見えたり、「人が怖くて外に出られない」と言っていても、実は親や周囲を自分の思い通りにコントロールしようとすることがあります。
時には、周囲の大人を味方につけるために平気で嘘をつくこともあります。
このような一面が、不登校の中学生女子ならではの特徴です。
親としては、その表面に騙されないよう注意が必要です。
目立ちたい、役に立ちたいという強い気持ちがある
不登校になる中学生女子には、「目立ちたい」「人前に出たい」「役に立ちたい」という強い欲求があります。
学級委員や部長などのリーダー役を任されることも多いですが、頑張りすぎて自分の限界を超えてしまいがちです。
そして、うまくいかないと勝手に落ち込み、そこから学校に行けなくなることが少なくありません。
不登校になると、周りは「無理しなくていい」「来れる時に来たら良い」と子どもに寄り添っている言葉も、このような娘さんには逆効果で、「自分は必要とされていない」と受け取られる場合があります。
中学生女子ならではの親の3つの対応策
「親が全ての要望に答えるのが正しい」と思い込んでいませんか?
子どもが自分でできることは自分でやらせることが大切です。
親が何でもやってしまうと、気づけばお手伝いさんのようになり、娘は何もできない「女王様」になってしまいます。
たとえば、学校への送迎で「送って!」と言われたらすぐに車を出し、学校まで送り届け、車内でも言葉に気を使い、娘が降りるときには感謝もなくドアをバン!と閉められる。
親はそれでも「学校に行ってくれるなら何でもする」と思ってしまいますが、これこそ子ども上位の考え方です。
特に中学生女子は、こうして親を振り回すことが多くなります。
「信頼関係があるから甘えているんだ」と親は思いがちですが、実はどんどん子どもを甘やかし、結果として自立を妨げることになっています。
学校に行くのは、子ども自身の選択であり、責任も子どもにあります。
それなのに、「学校へ行ったらご褒美」「行かないなら買ってくれない」と、学校を交渉材料に使われると、親はつい焦ってしまい、子どもの言うことを聞いてしまいますが、それでは親の務めを履き違えていると言えます。
1.「どうしたいの?」と聞かない
中学生女子は、良くも悪くも周囲を巻き込むのが得意です。
親や支援者が「君は何をしたいの?」と尋ねることがありますが、この質問は実はとても難しいものです。
なぜなら、子ども自身が何をしたいのか分からないことが多いからです。
自由を尊重するのも大切ですが、それ以前に基本的な「形」を示すことが必要です。
小さい頃にお箸の持ち方を教えたように、まずは生活の基礎を教えることが優先です。
自由を与えすぎて子どもを迷わせるのではなく、基礎を整えた上で、徐々に自立を促していく方が効果的です。
2.感情で接しない
中学生女子の中には、感情的になり、癇癪や暴言、パニックを起こす子もいます。
親が「かわいそう」と感じて寄り添いすぎたり、子どもに振り回されてしまうと、結果的に学校や社会に適応できなくなってしまいます。
集団生活の中で、みんなと協力して何かをすることで協調性が育まれます。
しかし、不登校が続き、家庭のぬくもりに依存するようになると、外の世界で他人と折り合いをつけることがどんどん難しくなってしまいます。
今のうちに集団生活に戻し、外の世界への適応力を育てることが非常に大切です。
親は冷静に対応し、感情に振り回されないようにすることが求められます。
3.「無理しなくていいんだよ」と表面的に寄り添わない
「どう?つらくない?」「無理しなくていいんだよ」といった言葉は、一見優しいようですが、実は子どもを混乱させる原因になりがちです。
なぜなら、子ども自身が「このままでは良くない」「なんとかしなきゃ」と考えているときに、逆のメッセージを受け取ると、どう行動すべきかわからなくなり、さらに感情が爆発してしまうことがあるからです。
そのため、周囲の大人は一貫した方向性を持って接することが重要です。
中学生女子は、周りを振り回す傾向があるため、たくさんの選択肢を与えるよりも、一つの方向に集中して進めた方が、混乱せずに安定しやすくなります。
中学生女子の復学事例・体験談
GoTodayの復学支援を受けて復学した中学生女子の復学事例を掲載します。

朝起きると「体調が悪い」と言い、昼夜逆転し、自分の髪の毛を抜いていました。
娘は中学校に入学した翌日から「学校に行きたくない」と言うようになりました。
数日後、朝起きると「体調が悪い」と訴え、病院で心因性によるものと診断されました。
友達がいない不安からだと思い、無理やり制服に着替えさせて学校まで車で送っていました。
1学期の期末テストの翌日から学校を休み、夏休み明けも教室へ行けず不登校になりました。
時々学校の相談室には行きましたが、教室へは行けませんでした。
スクールカウンセラーや病院の先生に相談しても変わる様子はなく、GoTodayに依頼するまでの不登校期間は約1年3ヶ月でした。
毎日学校へ行けないことが最大の悩みで、娘の将来に不安を感じていました。
昼夜逆転し、夜中はスマホやパソコンでゲームをしたり動画を見ていました。
また、自分の髪の毛を抜くことがあり、部屋に髪の毛がたくさん落ちていることも気になっていました。
GoTodayは世話になった知人の紹介で知りました。
「自分から動き出すのを待ちましょう」という考え方に限界を感じ、サイトや本を読んで納得できたため、思い切って面談を申し込みました。
夫は最初反対していましたが、娘への対応について話し合った結果、最終的に同意してくれました。
以前の私は過保護・過干渉で口うるさい親でしたが、指導のおかげでこの考え方が変わりました。
口を出すことを抑えて待つことができるようになり、娘が失敗しても「いい経験をしたね」と思えるようになりました。娘も自分で考えて行動するようになり、「ママが言ったから…」ということがなくなりました。
現在娘は中学3年生で受験生です。学校に行っていなかった期間の勉強を取り戻すために自分で塾を選び、通い始めました。
行きたい高校も自分で決め、おかげさまで行ける見通しが立ちました。
娘は「あの日のこと(登校するきっかけになった日)、感謝している」と言い、通知表の「欠席0」を嬉しそうに見せてくれます。
「親が変われば子は変わる」は本当でした。
たくさんのことを教えていただき、気付かせていただいたこと、GoTodayの皆さんに感謝しています。
そして、そのきっかけを作ってくれた知人にも感謝しています。本当にありがとうございました。

朝起きるとめまいや立ちくらみで午後から登校していました。
お子様は中学1年生の秋頃から体調不良が始まり、朝起きると目眩や立ちくらみが続きました。
これらの症状は学校でのストレスが原因と考えられ、午後から1時間だけ授業を受ける生活が続きました。
しばらくして体調は回復したものの、朝からの登校には戻れず、欠席が増えていきました。
学校に行こうとすると頭痛や吐き気を訴えるようになり、最終的には1か月に3〜4日しか登校できない状態になりました。
家ではスマホや動画鑑賞で過ごすことが多く、外出は必要に応じてしていましたが、交友関係はほとんどありませんでした。
新学年が始まるタイミングで再登校を試みましたが、10日ほどで再び不登校になり、不登校期間(五月雨登校)は6カ月に及びました。
お母様は、娘さん自身が「学校に戻りたい」と希望していることもあり、早く不登校を解決したいと強く感じていました。
しかし、どこに相談しても「待ちましょう」や「別室登校や適応教室はどうですか?」と提案されるばかりで、具体的な解決策が見つからず、途方に暮れていました。
また、不登校の原因として娘さんの思考の偏り(0か100の思考や完璧主義、融通が利かないこと)があるのではないかと感じ、このままでは学校復帰だけでなく、社会で生きていくことも難しいのではないかと悩んでいました。
GoTodayを選んだ理由は、ホームページを読んだ際に「不登校になりやすい子どもの特徴」や「不登校になる親の特徴」がまさに自分たちに当てはまっていると感じたことです。
また、「子どもの自立」や「親が変われば子は変わる」という考え方に強く共感し、これは自分たちが求めていたものだと確信し、支援をお願いしました。
娘の不登校を通して、自分の子育てに自信を失い、何が正しいのかも分からなくなっていたので、GoTodayの支援によって全ての悩みが解決できると感じました。
復学支援を受けたことで、自身の考え方を大きく変えることができました。
もともと心配性で、娘に失敗や辛い思いをさせたくないあまり、過干渉や過保護、先回りの対応をしていましたが、「失敗は成功のもと」「かわいい子には旅をさせよ」という考え方にシフトし、子どもの成長を見守る姿勢に変わりました。
その結果、娘は元気を取り戻し、自信を持ち始め、逞しい子へと成長していきました。
以前は完璧主義でネガティブな思考に囚われていた娘も、今では自分の個性を強みとして受け入れ、ポジティブに考えるようになりました。
失敗しても以前のように落ち込まず、すぐに気持ちを切り替えることができるようになり、精神的にも大きく成長しました。
さらに驚くべきことに、娘の変化を近くで見ていた主人にも変化が現れました。
主人もまた0か100の完璧主義なところがあり、職場のストレスから心の不調を訴えていましたが、娘の成長を見守る中で少しずつ柔軟で前向きな思考へと変わり、ストレスとも上手に向き合えるようになったのです。
このような変化はまさに「親が変われば子は変わる」を実感させるものでした。
今後も、子どもの自立を目指し、成長を見守り続ける親でありたいと感じています。

誰かにいじめられているわけでもなく、仲のいい友達だっているのに何故なんだろう…。と悩んでいました。
お子様は中学2年生の12月から不登校となり、もともと甘えん坊で不安を感じやすい性格でした。
きっかけは、部活動で先輩が引退し、自身がパートリーダーとなった際、後輩が楽器の部品を紛失したことで、責任感が強く、怖くなってしまったこと。
また、仲の良い友達が別のクラスにいたため、自分のクラスでは孤立しがちで、一人で過ごす時間が増えてしまったことでした。
いじめや無視といった明確なトラブルがあったわけではありませんが、孤独感が募り、次第に学校に行かなくなりました。
お子様はプライドが高く、こうした状況を認めたくない様子で、周囲には不登校の事実を知られたくないと言い、カウンセラーや知人など、他人の介入を拒む状態でした。
お母様は、四月の進級に向けて復学させたいと願っており、親としてどのように声をかけ、行動すれば良いか悩んでいました。
5月に依頼し、8月末の2学期が始まる頃から登校を再開しましたが、最初はサポートを受けながらの「五月雨登校」で、毎日通うことは難しい状態が続きました。
しかし、だんだんと休まずに毎日通えるようになりました。
不登校になり始めた当初、娘は中学2年生の秋ごろから学校に行くことを嫌がり、「お腹が痛い」「体育があるから嫌だ」と様々な理由をつけて休もうとしていました。
最初は「午後から行こうか」と必死に学校へ行かせようとしていましたが、次第にそれも通用しなくなり、娘さんは学校に行く意欲を完全に失ってしまいました。
お母様は、周りの友人や知人に相談したり、不登校について調べたりしましたが、具体的な対応策が見つからず、時間だけが過ぎていきました。そのような時、偶然GoTodayの復学支援のブログに出会い、「親が変われば子供も変わる」という言葉に心を動かされ、指導を依頼しました。
指導が始まってから、娘さんは少しずつ変わっていきました。五月雨登校からスタートし、時には行事や授業を理由に登校を渋る日もありましたが、お母様も冷静に対応できるようになり、少しずつ登校日数が増えていきました。そして、最終的には毎日登校できるようになり、さらには高校受験に向けて塾に行きたいと自ら言い出すまでに成長しました。
娘さんは私立高校に合格し、無事に卒業式を迎えることができました。お母様は娘さんが校長先生から卒業証書を受け取り、涙ながらに卒業の歌を歌う姿を見て、感謝と感動で胸がいっぱいになったと話されています。
お母様は、復学支援を通して、親としての関わり方が間違っていたことに気づきました。過保護や過干渉になりすぎていた自分を見つめ直し、親としての役割を学ぶことができたと感じています。支援を通じて親子共に成長できたことに感謝し、今後も教えていただいたことを忘れず、見守っていきたいと決意されています。

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