こちらの記事は2025年3月12日に更新されました

●うちの子、こだわりが強いように感じる
●ものを片付けるのが苦手で時間も守らない
●発達障害なのか、やる気や苦手の範囲なのかわからない
お子さん一人ひとりに個性があり、まったく同じ性格や考え方を持つ子はいません。
しかし、不登校になりやすいお子さんには、ある共通した性格の傾向が見られることがあります。
例1:神経質なのに図太い一面がある、気が弱いのに頑固なところがある。
例2:友達との約束を守れないのに、それを気にして人付き合いが苦手になる。
例3:その場の状況にうまく適応できず、友達や先生を非難してしまう
こうした相反する性質を持つお子さんも少なくありません。
もともとの性格や特性を変えることはできませんが、社会性を育むことで、その特性を強みに変えながら学校生活を送ることは可能です。
特に、気持ちが沈んでしまったときには、こうした性格がマイナスに働きやすく、「なんとなく辛い」という気持ちが積み重なることで、不登校という形で現れることがあります。
また、発達障害と診断されている場合でも、それが直接の原因ではなく、完璧主義で「何事も完璧にしないと気が済まない」「理想の自分でないと許せない」といった特性が、不登校の要因となることもあります。

GoTodayでは、これまで多くの親御さんからご相談を受け、お子さんの学校復帰を支援してきました。その経験をもとに、不登校になりやすいお子さんの性格傾向17つを6タイプに整理しましたので、お子さんの特性と照らし合わせながら読んでみてください。
この記事では、「不登校になりやすいお子さんの典型的な6つの性格タイプ」について詳しく解説します。
小中学生復学支援GoTodayでは、不登校克服を専門に、小中学生のお子さんの不登校でお悩みのご家庭に「親が変われば、子は変わる」という考えに基づいた支援を提供しています。
2018年から活動を開始し、毎年約40名のお子さんが当支援を通じて復学しています。GoTodayでは、遅刻や早退をせずに毎日教室に通えるようになるまで、復学期間を約3〜4ヶ月以内で教室への復帰を行えるように支援を行っています。
復学後も継続的に登校できるよう、ご家庭に合ったサポートを続けています。
GoTodayについての詳細は、こちらをご確認ください。
最終更新日:2024年8月16日
不登校になりやすいお子さんの幼少の頃からの特徴
不登校になりやすいお子さんには、幼少期から特定の傾向が多く見られることがあります。
例えば、
● 親から離れるのが苦手で人見知りが強かった
● 繊細で、ちょっとしたことを気にしやすかった
● 優しすぎて自分の意見を主張するのが苦手だった など
また、タイプは違いますが
● 聞き分けが良すぎて、周りに合わせすぎる子
● 気が強く、対人関係で衝突しやすい子
こういったお子さんも、不登校になるケースがあります。
一方で、「幼少期に特に気になることはなかったけど、突然学校に行けなくなった」というお子さんもいます。
幼少期の特徴が必ずしも不登校に直結するわけではありませんが、環境や経験が影響することも多いと考えられます。


不登校になりやすいお子さんの典型的な6つの性格タイプ
不登校の原因はさまざまで、「この性格だから必ず不登校になる」というわけではありませんが、お子さんの持つ性格の特性が、不登校の要因の一つとなっていると考えています。
お子さんが不登校になりやすい性格や特徴を持っていたとしても、学校や社会生活に適応しながら通えているのであれば、必ずしも問題視する必要はありません。
しかし、その性格や特性がきっかけとなり、不登校につながっている場合は、少しずつ改善していくことが大切です。
◎不登校の原因について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→ 【必読】不登校の原因を復学の専門家が事例で解説
お子さんの性格を無理に変えるのではなく、親御さんがその性格に合った対応をしていくことで、性格の改善につながります。
それぞれのタイプ別に分けて特徴をお伝えしていきます。
不登校になりやすいお子さんの17つの性格特性(6つのタイプ)
【 完璧主義・理想が高いタイプ】
● 完璧主義で理想が高い
● 負けず嫌いで失敗は避ける
● 責任感が強すぎる
【内向的・自信がないタイプ】
● 人見知り・内向的
● 自己主張が苦手
● 周囲の評価を気にしすぎる
● 自分に自信がない
【繊細・敏感タイプ】
● 繊細で傷つきやすい
● 感情のコントロールが苦手
● 拡大解釈する・思い込みが激しい
【神経質・こだわりが強いタイプ】
● 神経質・慎重すぎて行動できない
● こだわりが強い
● 自分の考えを曲げられない
【依存・環境変化に弱いタイプ】
● 親に依存しやすい
● 環境の変化に弱い
【思い通りにならないことに耐えられないタイプ】
● 空想・マイペース
● 思い通りいかないことへの耐性が低い
1. 完璧主義・理想が高いタイプ
不登校になりやすいお子さんの中には、完璧主義であったり理想が高すぎて現実とのギャップを受け入れられず、不登校につながるケースもあります。
● 完璧主義で理想が高い
● 負けず嫌いで失敗は避ける
● 責任感が強すぎる
「完璧でなければ意味がない」という考えが強いと、少しの挫折や失敗で「もうダメだ」とすべてを投げ出してしまう傾向があります。
→ 不登校が長期化していて状況が改善しない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
2. 内向的・自信がないタイプ
不登校になりやすいお子さんの中には、自分に自信がないことや周りの評価を気にし過ぎて学校を休むというお子さんもいます。
● 人見知り・内向的
● 自己主張が苦手
● 周囲の評価を気にしすぎる
● 自分に自信がない
「できない自分」を受け入れることが苦手で、うまくいかないとき、努力するのではなく避けることで解決しようとすることがあります。
→ 保健室などの別室登校はできるが、教室へ入れない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
→ 1日中、youtubeやゲームをして昼夜逆転し。引きこもっている場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
3. 繊細・敏感タイプ
繊細で敏感なタイプのお子さんは、他の人なら気にしないようなことでも大きく受け止めてしまい、傷つきやすい傾向があります。
● 繊細で傷つきやすい
● 感情のコントロールが苦手
● 拡大解釈する・思い込みが激しい
例えば、ちょっとしたミスを引きずってしまったり、先生が誰かを叱っているのを見て「次は自分が叱られるかもしれない」と不安になったりします。
感情のコントロールが難しく、少しの出来事を必要以上に深刻に考えてしまい、「今日うまくいかないことがあったから、もう人生終わりだ」と極端な思考になることもあります。
→ 通院や服薬をしても改善どころか状況が悪くなっている場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
→ 髪の毛を抜いたり、自分を傷つけるような言動がある場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
4. 神経質・こだわりが強いタイプ
「こうあるべき!」というこだわりを持ち、それが思い通りに行かなかった場合、折り合いをつけられず、イライラしてしまうそんなタイプの子どもがいます。
● 神経質・慎重すぎて行動できない
● こだわりが強い
● 自分の考えを曲げられない
自分なりのルールに厳しく、慎重すぎて行動できなかったり、周囲にも同じ基準を求めてしまったりすることが特徴です。
例えば、「こういう状況ではこう振る舞うべき」という自分だけのルールを持っていて、それに合わないことが起きると相手を非難したりパニックになってしまうことがあります。
学校生活でも、自分の決めたルールどおりに進めば問題ありませんが、現実はそう都合よくいくものではありません。そのズレに直面した時に、折り合いをつけられれば問題はありませんが、それを回避しようとして学校を休んでしまうのです。
→ わがまま・暴力・暴言がある場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
→ 家では元気でも学校の話をすると拒否されて話にならない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
5. 依存・環境変化に弱いタイプ
「ママがいないとダメ」「新しいことに慣れるのに時間がかかる」そんなタイプのお子さんもいます。
● 親に依存しやすい
● 環境の変化に弱い
親に強く依存しがちで、環境の変化に敏感です。家では気に入らないことがあるとすぐに怒ったり、弟や妹にちょっかいを出したりするのに、外では驚くほど行儀がよいことも多いです。
また、何かを決めるときに「お母さん、どうしたらいい?」と聞いてばかりで、自分で判断するのが苦手なこともあります。自信がないため、新しい環境では不安を感じやすく、母親がそばにいないと落ち着かないといった傾向が見られます。
例えば、母親が少し外出するだけで何度も電話をかけてきたり、一人で留守番ができなかったりすることもあります。「一人になるのが怖い」「自分で決めるのが不安」といった気持ちが強く、環境の変化や親の不在に対する耐性が低いのが特徴です。
→ 子どもの母子依存が強く、朝から登校できない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
6. 思い通りにならないことに耐えられないタイプ
このタイプの子は、自分の好きなことに没頭する一方で、マイペースなところもあり思い通りにならないことがあると、イライラしたり気持ちの切り替えができないことがあります。
● 空想・マイペース
● 思い通りいかないことへの耐性が低い
例えば、予定していた電車に乗り遅れただけで、「今日はもう全部ダメな日だ」と考え込み、そこから抜け出せなくなることがあります。
特に、根拠のない思い込みが強く、「何かうまくいかないことがあると、その日全てがダメになる」といった極端な考えに陥りやすいお子さんもいます。
また、マイペースな性格から、学校や友達との約束の時間に遅れてもあまり気にせず、「自分のペースを崩さない」ことを優先することもあります。周囲が焦っていても、自分はのんびりしていたり、時間を守ることよりも「今、自分がやりたいことを優先する」傾向が強く見られます。
→ 遅刻が多く、朝から登校できない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
→ イベントや行事に参加するものの教室には入れない場合の考え方や対策について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
お子さんの性格に合わせた復学支援
お子さんの性格を見ても様々なタイプのお子さんがいるように、学校復帰の方法もお子さんの数だけあります。
GoTodayでは「親が変われば、子は変わる」という考えを大切にしながら、お子さんの性格を見極め、ご家庭の状況に合わせた復学支援を行っています。
そして、お子さんが学校に数日通えるだけではなく、朝から教室へ継続登校できるように支援を行っています。
不登校でお悩みの親御さんは一度ご相談いただけたらと思います。
📌 復学支援の内容・料金についてはこちら
→ GoToday復学支援の内容・料金

また、「復学支援はまだ検討中だけど、お子さんの性格を踏まえて今後の方向性についてアドバイスが欲しい」という親御さん向けに、簡易相談(オンライン) も行っています。
📌 ちょこっと不登校相談室の詳細はこちら
→ ちょこっと不登校相談室

さらに、GoTodayではお悩み別の考え方・対策をお伝えしていますので、お子さんの状況に合ったページをご覧ください。
まとめ
● 不登校になりやすい子には、幼少期から共通の特徴が見られることが多い
● 親から離れるのが苦手、繊細、自己主張が苦手などの傾向がある
● 聞き分けが良すぎる子や、気が強く衝突しやすい子も不登校になることがある
● 幼少期に特に問題がなくても、突然学校に行けなくなるケースもある
● 性格だけが不登校の原因ではないが、影響を与えることがある。
● 学校に適応できているなら問題ないが、性格が要因で不登校になっている場合は対応が必要。
● 親が子どもの性格に合った対応をすることで、改善につながる可能性がある。
1. 完璧主義・理想が高いタイプ
特徴: 完璧主義・負けず嫌い・責任感が強い
問題: 失敗を極端に恐れ、挫折すると投げ出してしまう。
2. 内向的・自信がないタイプ
特徴: 人見知り・自己主張が苦手・周囲の評価を気にしすぎる
問題: 自信がなく、失敗を避けるために学校を休みがち。
3. 繊細・敏感タイプ
特徴: 繊細・感情のコントロールが苦手・思い込みが激しい
問題: 些細なことを深刻に受け止め、不安を感じやすい。
4. 神経質・こだわりが強いタイプ
特徴: 慎重すぎる・こだわりが強い・自分の考えを曲げない
問題: ルールに固執し、思い通りにならないと拒否反応を示す。
5. 依存・環境変化に弱いタイプ
特徴: 親に依存しやすい・環境の変化に弱い
問題: 親がいないと不安を感じ、一人で決められない。
6. 思い通りにならないことに耐えられないタイプ
特徴: 空想・マイペース・思い通りにいかないことに弱い
問題: 計画通りにいかないと極端に落ち込む・時間を守らない。

とても参考になりました ありがとうございます
[…] 不登校の性格【内弁慶・人見知り】が激しい場合の対応について 不登校になりやすいお子さんの典型的な17つの性格特性 【勉強の遅れ】不登校中の勉強はどのように考えたら良いの? – […]
[…] 2020年4月9日 不登校になりやすいお子さんの典型的な17つの性格特性 […]
[…] →「不登校になりやすいお子さんの典型的な17の性格」についてはこちらの記事をお読みください。 […]
[…] → 「不登校になりやすいお子さんの典型的な6つのパターン」についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。 […]