●別室登校から教室に徐々に入れるようにしているが、教室へ入れない
●先生から「別室登校をしてみませんか?」と提案されて通っているが、だんだん行ける回数も減ってきている
●学校に行けないなら別室登校するのも仕方がないと思うがこのままで良いのか?
そのようなお悩みを解決するためのGoTodayの考え方を紹介します。
GoTodayの考え
別室登校から教室に戻り、継続登校するためには、「親の考え方・対応を変える」「子どもの性格を改善する」「教室に入るきっかけづくりをする」ことです。
教室に行ける時に行こうと考え、いざ教室に入ろうと思っても、「みんなに何と言われるか」「ずる休みしていたと思われないか」などと考えただけで足踏みしてしまいます。
前日の日に準備しても朝になったら、動きが止まってしまい、結局また休み始めたケースはいくらでもあり、あなたのお子さんもそうではないでしょうか?
このような状況を
- 子どもは一歩前進している。
- 頑張ったのだから褒めてあげた方が良い
- そうすると子どもはエネルギーが満たされて力が出てくる
と考えては、同じ状況を繰り返してしまうことになります。
教室に入れなくても別室登校に行こうと考えているお子さんですから、不登校のままでは良くない、何とかしたいと子どもも思っています。
このような時こそ、抽象的な指導ではなく、具体的に「親の考え方・対応を変える」「子どもの性格を改善する」そして、「教室に入るきっかけづくりをする」ことが重要です。
そのために私たちは「親が変われば子は変わる」という考え方で復学支援を行っています
家庭内での対応を、お子さんの性格に合った対応に変えていき、子どもに自立心を育むための対応を行います。
別室登校を勧める親御さんの中には、「子どもが落ち着ける場所や気持ちを吐き出せる場所、受け入れてくれる場所を作ってあげたい」と思われる方もいらっしゃると思います。
私たちの考えは、落ち着ける場所や気持ちを吐き出せる1番の場所は「家庭」であるべきだと考えています。(自分勝手に好き放題に過ごせる場所とは違います)
そして、落ち着ける場所、気持ちを吐き出せる場所を家庭に作ると同時に、子どもが今後社会(学校)に出ていくための自立と協調性、善悪と常識を教えていく場でもあると考えています。
- フリースクール
- 適応指導教室
- 保健室登校
についてそれぞれの考え方をお伝えします。
また、少し種類は違いますが、転校についてもこの機会に私たちの考え方をお伝えします。
こちらの考え方は、すべての場所に当てはまるものではなく、別室登校をして教室へ復学できたお子さんもいらっしゃると思います。
実際に利用されていた親御さんや、現場で担当教員をされている親御さんから聞いた内容をふまえて書いています。
●フリースクール
私たちの経験上、フリースクールを経て、学校に戻り継続登校できるケースは稀です。
学校に行けないならせめてフリースクールへ行けたら良いと考えるのは当然かもしれませんが、フリースクールでは学校のような集団授業ではなく、個別学習や少人数で学習をするところが多く、自由な時間を過ごしていることが多いです。
そして、フリースクールには、自分の足で行くことはなく、ほとんどのお子さんは親に送り迎えをしてもらっています。
親としてもせめて、そのようなところに行ってくれればという切ない願いから選択したに過ぎないと思います。
また、いずれは学校生活を経てきた子どもたちと関わっていくことになります。
フリースクールで自由な時間を過ごした子どもが、学校生活で学習指導要領に則って、学年ごとの授業時間数を受けてきた子どもとまた同じペースで授業を受け、学校(社会)生活を送れるようになるとは考えづらいです。
ただ、学校の一斉授業では、内容を理解していない子がいても個別に対応することはなかなかできないため、学校に休まず通っているお子さんが、補助的な役割で、本人が必要としている場合は子どもに合ったペースで学習ができる場所は必要であると考えています。
●適応指導教室
適応指導教室からも学校に戻り継続登校できるケースは稀、というのが私たちの経験上の考えです。
「学校に来れない子」のために、設置されていますが、適応指導教室も親が連れて行き、来れる時に来れば良いという場所が多く、そこには、ゲームや漫画、遊ぶ道具がたくさん置いてある場所もあると実際に利用されていた親御さんからも聞いています。
私たちの指導を受けて復学したお子さんは、学校に行き出すと、「また適応指導教室に行きたい」と言うこともなくなります。
先生方も子どもに合わせて対応してくださり、学校との間に入って話をしていただいたり、親としてはありがたい気持ちにもなります。
しかし、このような「来れる時に来れば良い」という場所から、学校に朝から通い、皆と同じように過ごせるようになるとは考えづらいです。
●保健室登校
保健室登校も良く勧められることもありますが、保健室登校も、教室に戻り継続登校できるのは稀です。
保健室登校は学校に行っていて、友達や先生に連れられて教室に入ったり、あと少しで教室に戻れる子どもが多いのも事実です。
しかし、保健室に行けば「よくきたね、えらいね。また来れる時に来てね」などの特別扱いや、間違った言葉をかけられるのが関の山です。
そして、もう一つの問題は、家から出るまでの親の葛藤です。
「用意できたの?もう、〇〇時よ、お母さん待ってるよ」などと、お母さんが付きっきりになってしまうことで、このような状態を続けていても、親もイライラして、子どもも反抗的になったり、だんだん行かなくなることが見えています。
●転校について
転校についても、「親の考え方・対応」「子どもの性格を改善」がされていないと、環境を変えても続きません。
不登校の場合、元のクラスに戻すことが重要です。
子どもが友達関係などで、馴染めず学校に行けなくなった場合や学校の雰囲気に馴染めないなどで学校を休んでいる場合、「学校を変わったら行ける」と言ってくることもあります。
親としても、子どもが苦しい思いをしているなら、その方が良いのではないかと、転校を勧めるケースもあります。
しかし、転校しても1週間、1ヶ月でまた行けなくなるケースもあり、相談に来られる親御さんもいらっしゃいます。
私たちは、転校などの環境を変えるのではなく、元のクラスに戻す考えで指導を行っています。
本当に悪質なイジメがあった場合は、環境を変えることも必要です。
しかし、子どもからの意見だけを鵜呑みにせず慎重に対応していく必要があります。
私たちは、そのあたりも見極めながら指導を行なっています。
GoTodayの方針
Go Todayはお子さんの性格に合わせた対応の仕方を具体的に家庭教育でお伝えしています。
別室登校している場合については完全不登校よりも復学に時間がかかる場合があります。(お子さんの状況によって変わります)
その理由については、もし、別室に通っているお子さんが他にもいた場合に「何であの子は別室で許されるのに自分はクラスへ戻らないといけないのか?」という思いが湧いてくる可能性もあるためです。
また、別室登校は「登校扱い」になるケースが多く、一度、別室登校に慣れてしまい、自分は「別室登校しているからこれで良いんだ」という考えになってしまうと、なかなか抜け出すのに時間がかかります。
そのため、一旦別室登校を辞めさせる必要があります。
そして、家庭の中で親の対応を変えて、お子さんが自立した家庭生活ができるようになってからクラスへ戻します。
別室登校を辞める方法についても、指導の中で親御さんに対応をお伝えしています。
ただ子どもに「別室登校は行くのは辞めなさい」と言っても、小学生であれば送ることを辞めれば子どもも行かなくなりますが、中学生で1人で行っているお子さんは辞めないお子さんもいます。
そのような状況に関してもお子さんの状態を見て指導していきます。
そして、親が変わるだけでは、教室へ戻れない場合は、第三者の関わりを通じて教室へ戻るきっかけをつくります。
このやり方は、親御さんからすれば、「せっかく別室へ通っているのになぜ?」という思いがあるかと思いますが、確実に再登校し、継続登校するため、そしてその先の自立した社会生活を送れるようになるために私たちはそのような考えで指導しています。
別室登校は、完全不登校のお子さんよりも、時間は少しかかる場合がありますが、確実に復学、継続登校できるように指導しています。
別室登校している場合、再登校・継続登校までの流れは、大まかに以下のような流れです。
親御さんのみで対応されると問題が拗れる場合があります。
- まず、Go Todayの考え方に沿って、毎日の電話指導と会話ノートで家庭内での親の対応を変え、家庭内の問題点を改善する。
- 同時に、別室登校には通わないように対応していく
- 別室登校を辞めた後、自主的に教室へ通えない場合、第三者の関わりで再登校のきっかけをつくる
- 再登校する
- 再登校後に起きる問題点を一つ一つ解決する
- 継続登校に向けての親の対応・考え方を学んでいただき、安定した継続登校を目指す
その場面その場面に応じた対応を朝から夜まで相談できる体制を整えています。
別室登校で特別対応を受けるのではなく、家庭内で子どもの自立と協調性を育み、登校後も自立した社会(学校)生活が送れる子どもにします。
下記に事例として挙げていますので、参考程度にご確認ください。
事例・体験談
現在準備中
GoTodayの復学支援
別室登校(保健室や適応指導教室、フリースクールなど)へ登校している場合、家にこもっている場合と違って、担任の先生や保健室の先生、別室登校担当の先生など家族以外の人と関わることが多いです。
なので、親の考え方・対応を変えるだけではなく、子どもと関わる方への協力を仰ぐことも必要になります。
どのように協力していただくかも指導の中でお伝えしていきます。
お子さんの状態や家庭の状況は様々で、こうしたら不登校が解決する。という単純なものではなく、解決方法は子どもの数だけあります。
それらを親御さんだけで実行しても簡単に上手くいくものではなく、問題が拗れてしまうこともあります。
GoTodayでは、各ご家庭ごとに異なる状況を面談でよくお伺いして、ご家庭、お子様一人一人に合った対策を考え、指導を行っていきます。
別室登校(保健室や適応指導教室、フリースクールなど)へは登校するものの教室へ戻れず困っている親御さんは諦めずにご相談ください。


別室登校している親御さんからよくある質問
- Go Todayでは、別室登校についてどう考えていますか?
- Go Todayでは、別室登校が「悪い」とは考えていません。
ただし、私たちは「このまま別室登校を続けることが本当にお子さんのためになるのか?」という視点も大切にしています。
別室は、個別対応のため、先生の目が届きやすく、自由度も高く、子どもにとっては「居心地の良い場所」です。その反面、教室は周りに合わせて動かなければならない場面が多く、プレッシャーやストレスを感じやすい場所でもあります。
そのため、お子さんにとって「別室」という「選択肢」があり、教室へ登校しているお子さんと同じように登校扱いされている限り、わざわざ教室に行こうとは思えないのです。
結果として、教室に戻るタイミングを失い、「もう教室には戻れない」という思い込みが強くなってしまうことがあります。
私たちは、子どもが自ら「もう一度教室に戻ってみよう」と思えるように、「選択肢から教室を外さない」こと、「あえて別室登校の選択肢をなくし、選択肢を絞る」ことが必要だと考えています。
- 保健室や別室には行けるので、このまま様子を見るべきか悩んでいます。Go Todayの見解として、教室に戻るためにはどのような支援が必要だと考えますか?
- GoTodayでは、別室登校に通い続けながら様子を見るだけでは、教室への復帰や継続登校は難しいケースが多いと考えています。
保健室や別室に行けることに慣れてしまうと、教室に戻るきっかけを失いやすくなります。
多くのご家庭では、「別室に慣れたら、次は教室に行けるかも」とステップアップのように考えがちですが、お子さんが自立心や人と折り合いをつける力が育っていないままでは、たとえ一時的に教室に戻れても、継続して通うことができなくなることが多いと考えているからです。
Go Todayでは、「親が変われば子は変わる」という考え方のもと、子どもの自立心や協調性を育むことを最も大切にしています。
別室登校に頼らず、まずは家庭内での関わり方を整え、子どもが自然と自立を育めるよう支援していきます。
その結果、教室に戻るだけでなく、継続して通い、自分で課題に向き合える力を身につけられるようになります。
- 他の相談機関では「保健室に行けているなら大丈夫」と言われましたが、教室に戻れない状況を改善したいです。Go Todayでは、さらに踏み込んだ支援をしてもらえますか?
- はい、Go Todayでは「保健室に行けているからOK」とは考えていません。
なぜ保健室登校では不十分なのか?というと、保健室や別室は「周りに合わせる力」「集団の中で自分の役割を果たす力」など、自立心を育てるのは難しい環境だと考えているからです。
そのため、一時的に登校できたとしても、教室に戻るきっかけを失い、継続登校が難しくなることが多く見られます。
Go Todayでは、ただ「様子を見る」だけではなく、親御さんの関わり方を変えることで、お子さんの自立心を育むための支援を行っています。
私たちは「親が変われば、子は変わる」という考え方を軸に、ご家庭での対応を具体的に指導しながら、無理なく教室復帰を目指します。
- 教室に入れない原因として、過去のトラウマや嫌な経験が影響している可能性もありますか?Go Todayでは、そのような心理的な要因にも配慮した支援をしてくれますか?
- はい、過去のトラウマや嫌な経験がきっかけで教室に入れなくなっているお子さんも多くいらっしゃいます。Go Todayでは、そうした背景も考慮しながら支援を行っています。
私たちは、子どもが過去の経験にとらわれすぎず、「もう一度学校にいきたい」と思える土台を育てることを大切にしています。そのために、親御さんの関わり方を変えていくことで、「このままではいけない」と思える心の変化を引き出していきます。
トラウマがあるからといって、無理に話を聞き出そうとしたり、原因を突き止めようとするのは逆効果になることもあります。
Go Todayでは、直接子どもを変えようとするのではなく、まず親御さんの接し方を変えることで、子どもの気持ちを後押ししていく方法を取っています。
過去にどんなつまずきがあったとしても、今から自立心や自己肯定感を育むことで、もう一度教室に戻り、継続して通える力を身につけることは可能です。
私たちは、その成長を親御さんと一緒に支えながら教室復帰を目指していきます。