こちらの記事は2024年8月19日に更新されました
- 不登校を繰り返す原因・理由はなんだろうか
- 登校し始めたと思ったらまた学校を休んでしまうので、どうしたら繰り返さないのだろうか
- 繰り返さないために親の対応で気をつけることはあるか
Go Todayでは、一度学校に復帰した後、どれだけ継続して通学できるかが非常に大切だと考えています。
私たちが目指すのは、再び学校に通い始めたお子さんが、しっかりと通学を続け、不登校を繰り返さないようにすることです。
これまでにも、一度復学したものの、再度不登校になってしまうケースについて多くのご相談をいただき、その解決に取り組んできました。
その経験をもとに、この記事では、お子さんが不登校を繰り返す原因やその解決策、そして親御さんが気をつけるべきポイントについてお伝えします。
小中学生復学支援GoTodayでは、不登校克服を専門に、小中学生のお子さんの不登校でお悩みのご家庭に「親が変われば、子は変わる」という考えに基づいた支援を提供しています。
2018年から活動を開始し、毎年約40名のお子さんが当支援を通じて復学しています。GoTodayでは、遅刻や早退をせずに毎日教室に通えるようになるまで、復学期間を約3〜4ヶ月以内で教室への復帰を行えるように支援を行っています。
復学後も継続的に登校できるよう、ご家庭に合ったサポートを続けています。
GoTodayについての詳細は、こちらをご確認ください。
最終更新日:2024年8月16日
不登校を繰り返す主な3つの理由
不登校を繰り返す理由には、主に3つの要因があります。
- 子どもの性格改善が十分にされていない
- 親の対応が変わっていない
- 再登校後の学校での心配事や困りごとが解消されていない
これから、それぞれの要因について詳しく見ていきましょう。
(1)子どもの性格改善がされていない
子どもの性格改善がされておらず、「社会性」が身についていない場合、不登校を繰り返す可能性が高くなります。
親御さんとしては、何度も不登校を繰り返すお子さんの姿を見るのは本当に心が痛むことと思います。
しかし、一度不登校を経験したお子さんは、困難な状況から逃れる方法を学んでしまい、嫌なことがあるたびにそれを避けようとする傾向が強くなります。
学校生活ではさまざまな困難に直面することがあり、その時に「しんどい」「頭が痛い」「お腹が痛い」という症状を訴え学校w休むようになります。
学校には多様な先生や生徒がいて、日々さまざまな行事や授業が行われています。
このような環境で、お子さんが学校生活に適応できるようになるためには、性格改善が必要です。
たとえば、友達からどう思われているかを気にしすぎるお子さんには、気にしない強さを持てるように、思っていることが言えないお子さんには、言える勇気を持てるようにしていくことが重要です。
また、神経質なお子さんには少し太い神経を持てるように、生活習慣が身についていないお子さんにはしっかりした習慣を身につけさせる必要があります。
このような性格改善がされることで、お子さんは学校生活に対応できるようになり、不登校を繰り返すことが少なくなります。
不登校になりやすいお子さんの性格傾向についてはこちらの記事でまとめていますので、参考になさってください。
不登校の根本的な原因についてはこちらの記事でまとめていますので、参考になさってください。
(2)親の対応が変わっていない
親の対応が変わっていないと、不登校を繰り返すリスクが高くなります。
お子さんが再び学校に通い始めた後、親の対応が継続登校の鍵となります。
お子さんが学校に戻った後、再び悩みや不安を抱えることはよくあります。このような時に、親がどのように対応するかが非常に重要です。
例えば、お子さんが登校開始して数日間学校に通った後、「もう学校に行きたくない」と言い出すことがあります。このような時、親としてはどう対応すべきか悩むと思います。
ここで安易に「休んでもいいよ」と言ってしまうと、お子さんは次の日からまた休むケースもあります。しかし、無理に「行きなさい」と言っても、反発される可能性があります。
そのため、親御さんにはお子さん一人ひとりに合った対応を学び、状況に応じた対応を取ることが大切です。
だからこそ、親御さんはお子さんが再び学校に通い始める前に、継続登校を支えるための対応を習得しておくことが重要です。お子さんが抱える悩みを理解しながら、自立を促す対応をすることで、不登校を繰り返さないための基盤を作ることができます。
私たちGoTodayでは、「親が変われば、子は変わる」を基本に継続登校を目指し、お子さんの性格に合った対応を親御さんに指導を行っています。
こちらの記事で不登校になりやすい親御さんの特徴についてまとめていますので参考になさってください。
(3)再登校後の学校での心配事、困りごとが解消されていない
継続して登校できるようにするためには、再登校後にお子さんが学校で戸惑わずに過ごせるよう、心配事や困りごとを事前に解消しておくことも重要です。ただし、お子さんの状況に応じた柔軟な対応が必要です。
お子さんが学校での気になることがあると、気にしやすいお子さんや心配性のお子さんは再び不登校になる可能性があります。
ここで気をつけなければいけないのは、親御さんとしては、お子さんのためにできる限りのことをしてあげたいと思う気持ちがあると思いますが、その気持ちが強く伝わりすぎてしまうと、お子さんによっては「学校に行かせようとしている」と感じ、逆に反発してしまうことがあります。
例えば、授業についていけるかどうかや、勉強の進み具合に不安を感じているお子さんもいれば、席順やクラスのイベントでの自分の役割について戸惑っているお子さんもいます。
こうした一つ一つの心配事が大きなストレスとなり、再登校を続けることが難しくなるケースもあります。
親御さんがその心配を軽減しようと対策を講じることは大切ですが、お子さんの気持ちや状況に合わせた対応が必要です。過度なサポートが逆効果となる場合もあるため、慎重に進めることが大切です。
Go Todayでは、お子さんの個々の状況に合わせた柔軟な対応を心がけています。親御さんと共に、お子さんが安心して学校生活を送れるよう、サポートしています。
不登校のお子さんの困りごと・心配事
◾️自分で目覚ましをかけて起きれる子に
継続登校で親御さんが最も苦労することの一つが、毎朝の起こした方だと思います。
前の日の夜には「明日も学校に行く!」と決意していたお子さんが、朝になると起きられないことはよくありますが、親が起こしても返事だけしてまた寝てしまい、ようやく起きても「起こしてくれなかったから、今日は休む」と言い訳するお子さんもいます。
朝の対応は、親が起こそうとすればするほど、起きなくなります。
親は必要最低限の声掛けをしてあとは本人に任せるしかありませんが、声掛けを減らすことで子どもが起きなくなるのではないかという心配になる親御さんもいらっしゃいますが、本来学校は、「親が起こして行かせる場所ではない」ということを念頭に入れて、自分で目覚ましをかけて学校に行ける子にしなければ、再登校して継続登校することは難しいです。
◾️宿題ができなくても学校に行ける子に
学校に行くと毎日宿題が出ますが、休んでいた分、内容が抜けてしまっていると、宿題を解くことが難しくなります。
宿題ができないことがストレスとなり、学校に行きにくくなるお子さんもいます。
登校し始めた頃は、宿題についても学校と相談しながら、初めのうちだけは宿題は配慮してもらうなど無理なく進めることが大切ですが、宿題ができなくても、学校に行けるような図太い気持ちを持った子にすることで、学校に復学してから再び不登校になりづらくなります。
◾️わからなくても教室で授業に参加できる子に
授業中、ただ座っているだけでも「授業がわからない」「先生に当てられたらどうしよう」と不安を感じるお子さんが多いです。
先生と相談し、しばらくは座っているだけで良いという配慮をいただくことも大切です。
よく、授業がわからないと、みんなが教室で授業を受けている間は別室で過ごす対応をされるケースもありますが、わからなくても教室でみんなと同じ時間を過ごすことが大切です。
わからない授業は、本人から希望があれば、通常の授業が終わった後にでも個別で対応していただいた方が良いです。
◾️イベント(体育祭・修学旅行・遠足など)への不安
登校してすぐにイベントがあると、練習や準備に参加できなかったお子さんは、自分の居場所がなく感じることがあります。
見学する場合でも、一日の過ごし方を事前に知っておくことで、不安を軽減することができます。
ここでも、みんなと別行動をさせるのではなく、クラスの中に入って一日過ごせるように事前に子どもに伝えておくことが大切です。
◾️部活動よりも通常の授業に参加できる子に
中学生の場合、部活動も休んでいたお子さんにとって、再登校後にどう対応するかは大きな不安要素です。
部活動の先生と相談し、無理のない形で復帰できるようにすることが大切です。
よく、授業は受けられないなら部活だけでも来たら良いと先生から言われることもあると思いますが、先生の気遣いもあると思いますが、お子さんによっては、部活だけ参加していれば良いと間違った捉え方をするお子さんも多いので、部活は、あくまでの授業に参加した上で参加することを伝えることが重要です。
◾️勉強よりも毎日朝から皆と同じように「通えること」を優先する
特に数学(算数)や英語など、抜けている単元があると授業についていけず、不安が増します。
初めは学校に通うだけで精一杯なので、親御さんは「通えること」を優先し、勉強の遅れは焦らずに対応することが大切です。
いくつか、学校に戻るにあたってのよくある困りごとと考え方を書きました。
困りごとは、お子さんによって全く変わってくるため、非常に難しいのですが、一つでも解決しておくことで、お子さんが学校に戻りやすくなり、学校に戻った後も継続登校しやすくなると思います。
Go Todayでは、親御さんと一緒にお子さん一人ひとりの状況に応じた対策を考え、継続登校を続けられるようにサポートしています。
不登校を再発させる間違った親の対応
不登校を再発させてしまう一因として、親の対応が誤っている場合があります。
本来、学校は「子どもが行く」場所ですが、親が子どもに「学校に行ってもらおう」という関係を築いてしまうと、子どもは学校に行くことを交渉材料として使うようになり、再び不登校に陥る可能性が高まります。
登校し始めたものの再び休みがちになった際、親は「どうにかして学校に行かせよう」と様々な試みをすると思います。しかし、気づかぬうちに親が「学校に行ってくれる」という言葉遣いや態度をとるようになると、子どもは「学校に行ってやっている」という意識を持ち始めます。
このような状況になると、子どもは親に対して「〇〇してくれないなら学校に行かない」と要求を突きつけるようになり、学校へ通い続けることが難しくなります。
例えば、子どもが「新しいスマートフォンを買ってくれないなら学校に行かない」と言い出した場合、親がそれに応じると、子どもは次第に学校を交渉材料に使うようになります。結果的に、親が譲歩すればするほど、一時的には学校に通うかもしれませんが、子どもはだんだんと学校に通わなくなり、親子の力関係が逆転してしまいます。
特に、登校してから親がよく間違えてやってしまう対応を挙げてみます。
登校したからといってご褒美をあげない
子どもが学校に行ったからといって、ご褒美をあげるのは逆効果になりかねません。
お子さんが登校したときに「よく頑張った」と感じるのも自然なことです。しかし、学校に通うことは、特別なことではなく日々の生活の一部であると考えなければいけません。
褒美や過剰な称賛を与えることで、子どもはそれを「学校に行く動機」としてしまい、次第にもっと大きな見返りを求めるようになる可能性があります。
実際に、お子さんが学校に行くたびにケーキを買ったり、特別なご馳走を用意したりした結果、褒美がなければ学校に行かなくなるケースがありました。
さらには、「○○してくれないなら学校に行かない」というように、お子さんが親に条件をつけるようになってしまうこともあります。このような状況では、登校の本来の意義が失われてしまい、長続きしないことが多いのです。
お子さんが登校した時、親としてはその頑張りを認めてあげたい気持ちもよくわかりますが、学校に行くことを日常の一部とし、特別扱いせずに受け入れることが、子どもが自立して学校に通い続けるためにはとても大切です。
登校を始めたばかりの子どもに対して、親が根掘り葉掘りと心配して聞くことは、逆に子どもにプレッシャーをかけ、再び不登校に戻ってしまう可能性を高めてしまいます。
登校開始したばかりのお子さんは、学校に行くだけで精一杯であり、気力や体力を使い果たして帰宅します。
そんな状態のお子さんに対して、「今日はどうだった?」「宿題は済んだ?」「明日の準備は?」と質問攻めにすると、気持ちを休めることができず、次の日の登校への意欲が低下してしまいます。
親が良かれと思ってかける言葉が、知らず知らずのうちにプレッシャーになってしまうのです。
また、お子さんが帰宅して考え込んでいる時に、親がすぐにアドバイスをしてしまったり、自分のペースで行動しようとしているのに「早くして」などと急かしてしまうことがあります。
また、再び不登校になることを恐れて、子どもの要求にすべて応じてしまうことも、子どもにとってはプレッシャーとなります。
登校開始後は、まずは「学校に行っているだけで良い」と割り切ることが大切です。
子どもが安心して休める環境を作り、余計なプレッシャーを与えないよう心がけましょう。
【事例】不登校を繰り返していたけど、再登校・継続登校したケース
以前は、車で、心身ともにギリギリの状態の子を送って行っていたのがウソのようです。
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 中学1年の夏休み明けから、朝が起きられず五月雨登校が始まり1週間単位で休むこともありました。
- 学校に行ける場合も、昼過ぎに車で送って行く毎日でした。
- そんな状況でも「まだ行っているから良いか?!」と思っていましたが、2年生になったら全く行かなくなってしまいました。
復学支援を受けて変わった様子
- 息子のことが気になり過ぎていたのが、いまは「本人に任せておけば大丈夫!」と思えるようになっているし、息子は、明るく活発になりました。
- これまで、小さい頃から学校の話はほとんどしない子でしたが、復学後は学校の話をよくして来ます。
- 以前は、車で、心身ともにギリギリの状態の子を送って行っていたのがウソのように、毎日元気に自転車で通学しています。
再登校、五月雨登校、継続登校を経て卒業式を迎えることができました!
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 不登校になり始めた頃、娘は中学2年の秋ごろから登校を行き渋るようになりました。
- 「お腹が痛い」「今日は体育があるから嫌だ」など、色々と理由をつけては休もうとしていました。
- 理由を聞いても「とにかく行きたくない」「学校が怖い」と言い、あとは口を開こうともせずに黙り込むだけ…。
復学支援を受けて変わった様子
- そして不登校中は教科書は机の中、鉛筆さえ握らず、人と接っすることを嫌っていた娘が「高校受験のために塾に行きたいんだけどいいかな?」と言ってきた。
- 娘は少しずつ休むことが減ってゆき、まずは一週間連続…その後1カ月連続で…と徐々に登校できるようになってきました。
幼稚園の頃から行きしぶり、低学年から何度も五月雨登校を繰り返してた
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 息子は、幼稚園の頃から行き渋りがありました。
- 小学1、2年生の頃は先生や友達にも恵まれ、毎日楽しそうに学校に行っていましたが、3年生になり、「具合が悪い」「頭が痛い」と1ヶ月に1、2回休むようになりました。
- その間、スクールカウンセラー→教育相談所→小児科→児童精神科に通いましたが、全く学校へ行けませんでした。
復学支援を受けて変わった様子
- 今では、「時間だよ」と声を掛ければ、ゲームをすぐ止めます。
- 朝は、自分で目覚ましをセットして起きます。
- 翌日は残念ながら欠席してしまいましたが、今は継続登校できております。
娘の変化を見て家族も前向きに。朝起きるとめまいや立ちくらみで午後から登校していましたが、朝から休まず登校
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 中学1年生の秋頃から朝起きると目眩、立ちくらみなどの体調不良(恐らく学校でのストレスが原因)が続いたため、午後から1時間だけ授業を受ける生活になりました。
- 暫くして体調は回復したのですが、中々朝からの登校に戻すことが出来ず、欠席が増えていき、学校に行こうとすると今度は頭痛、吐き気を訴えるようになり、気づけば1か月に3~4日くらいしか行かなくなりました。
復学支援を受けて変わった様子
- 失敗や間違いをしても、以前はもうダメだと落ち込み、投げやりになっていましたが、すぐに気持ちの切り替えが出来るようになり、引きずることがなくなりました。
- 日々のご指導によって対応を変えていくと、娘はどんどん元気になっていき、逞しく、自信が持てる子へと変わっていきました。
復学事例をもっと読む
GoTodayの復学支援
GoTodayはお子さんが不登校を繰り返さないように「親が変われば、子は変わる」という考えを基本に復学支援を行っています。
学校に復学するだけではなく、お子さんが皆と同じように継続して学校に登校できるように、お子さんの状態に合わせて支援を行っています。
お子さんが不登校を繰り返していると、親御さんも対応に迷いがあったり、不安になることが多いと思います。
そのような親御さんはGoTodayの復学支援をご検討いただけたらと思います。
復学支援の詳細についてはこちらでご確認ください。
まとめ
(1)子どもの性格改善が十分にされていない
- 社会性が身についておらず、困難な状況を避ける傾向が強くなる。
- 気にしすぎる性格や神経質な性格が学校生活に適応しにくくする。
(2)親の対応が変わっていない
- 再登校後、親が適切な対応を学ばずに従来の対応を続けると、不登校を繰り返すリスクが高まる。
- 安易に「休んでもいいよ」と言ってしまうことは避けて、子どもの状況に合った対応が必要。
(3)再登校後の学校での心配事や困りごとが解消されていない
- 子どもが学校で抱える心配事が解決されないと、再び不登校になる可能性がある。
- 親が過度にサポートしすぎると、子どもが逆に反発しやすくなる。
登校したからといってご褒美をあげる
- 子どもが学校に行くことに対してご褒美を与えると、学校に行くことが特別なことになり、次第にもっと大きな見返りを求めるようになる。
学校から帰宅した子どもに心配して根掘り葉掘り聞く
- 登校開始後、親が過度に心配して質問攻めにすると、子どもにプレッシャーをかけ、再び不登校になるリスクが高まる。
- 学校に行くだけで精一杯な子どもに対して、余計な負担をかけないことが大切。
子どもの要求にすべて応じてしまう
- 不登校になることを恐れて、子どものすべての要求に応じると、親子の力関係が逆転し、子どもが学校を交渉材料に使うようになってしまう
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