【事例で解説】無気力な不登校を克服する方法

復学支援GoToday|【事例で解説】無気力な不登校を克服する方法

「文責:小中学生復学支援・GoToday

この記事は2024年10月29日に更新しました

こんなお悩みありませんか?
  • 「学校に行かない」と言い続け、学校に戻る気配が全くない
  • 外部との接触を完全にシャットアウトしている
  • お風呂にも入らず、昼夜逆転が続いている

『2度と学校へは行かない!』とお子さんに言われ、自室に引きこもり、外部との接触を完全にシャットアウト。

外に出るどころか、部屋のカーテンすら開けない状態。

お風呂にも入らず、昼夜逆転の生活が続いていると、親として「どうしたらいいのか」と途方に暮れますよね。

心配で何度も声をかけてみても、返事はなく、時折「ほっといて」と突き放されたり、何も答えずダンマリで黙秘される・・・そんな日々が続くと、どうしても不安や焦りが募ると思います。

でも、不登校で無気力な状態であっても、適切な対応をすることで、不登校を克服し、毎日教室へ通える日が来ます。

Go Todayでは、無気力なお子さんを数多く復学に導いてきた実績があります。

この記事では、不登校の無気力状態でも克服する方法をお伝えします。

親御さんの努力が報われる日が必ず来ます。どうか、諦めずに進んでください。

小中学生復学支援GoTodayでは、不登校克服を専門に、小中学生のお子さんの不登校でお悩みのご家庭に「親が変われば、子は変わる」という考えに基づいた支援を提供しています。

2018年から活動を開始し、毎年約40名のお子さんが当支援を通じて復学しています。GoTodayでは、遅刻や早退をせずに毎日教室に通えるようになるまで、復学期間を約3〜4ヶ月以内で教室への復帰を行えるように支援を行っています。

復学後も継続的に登校できるよう、ご家庭に合ったサポートを続けています。

GoTodayについての詳細は、こちらをご確認ください。

最終更新日:2024年8月16日

無気力の不登校でも克服する方法

結論からお伝えすると、子どもは親の思い通りにならない、むしろ親が強くそうなってほしいと思えば思うほど、子どもは逆になります。

なので、親が学校に行かせようとすればするほど、子どもは殻に閉じこもります。

だからと言って親何も言わず放置するということではありませんが、学校に行くのは子どもの問題、子どもの責任と考え、親の問題と子どもの問題を切り離すことが大切です。

親が焦って声をかけすぎたり、説得しようとすると、ますます閉じこもるので、子どもに考えさせる時間を与えて、「このままでは良くない」という本心を出させることが必要です。

無気力の不登校でも克服できる理由

無気力の不登校でも克服できる理由は、お子さんが心の奥底では「学校に行きたい」という気持ちを持っているからです。

表面的には、無気力に見えたり、「もう学校に行かない」と言っていたりしても、実際には学校に行けないことへの後ろめたさや不安を抱えていることが多いのです。

不登校中の子どもは、学校に行っていないことに対して罪悪感が無気力や、やる気のなさとして現れます。

また、学校に行っていない間に生活のリズムが崩れたり、何をするにも無気力になってしまうのは、子どもにとって自然な反応です。

実際には他の子どもたちと同じように学校生活を送りたい、友達と過ごしたいという気持ちは残っています。

逆に、生活が乱れていない、不安も感じていないお子さんの場合、今の生活に慣れてしまいるため、こういったケースでは、学校に行かないことが「普通」となり、家での生活が心地よく安定してしまっているため、自分から学校に行くとは言いづらいです。

学校に行かないことに対して後ろめたさや焦りを感じていない場合、自発的に学校に戻ろうとする動機が生まれにくくなります。

このため、学校への復帰を促すためのきっかけが見つかりづらく、結果として戻るまでに時間がかかることが多いです。

無気力の不登校が続いていた中学1年生の息子さんが、復学支援によって変わったお話をご紹介します。

【克服事例】「友達なんか要らない」「もう誰とも会いたくない」「自分の存在自体を消したい」と、心を閉ざし、家での引きこもりから克服したケース

親御さんが悩みの末にGo Todayに相談に来られたのは、五月雨登校約5ヶ月、完全不登校2ヶ月が経った頃でした。

息子さんは「なぜ学校に行かなければならないのか分からない」「友達なんか要らない」「もう誰とも会いたくない」「自分の存在自体を消したい」と、心を閉ざし、家に引きこもるようになっていました。

特にお父さんへの反抗心が強く、必要最低限の会話以外、一切口を利かない状態でした。

私たちは、親御さんに「子どもを変えるのではなく、親御さんが変わること」を基本として、子どもの問題と親の問題を分けて対応することを徹底していただきました。

そして、息子さんだけでなく、学校に通っている兄弟にも同じように接することをお願いしました。

その結果、まず先に兄弟に変化が現れました。親御さんに些細なことを確認することが減り、服装も自分で決めて登校するようになったのです。

兄弟が変わる様子に刺激を受けた息子さんも、少しずつ自分で考え行動する姿が見られるようになりました。

お風呂や歯磨きなどの身だしなみも、自分で気にかけるようになり、スマホやゲームの使用時間も自分で守れるようになりました。

親御さんの対応は食事の準備や洗濯のみとなり、少しずつ親からの手を離れ、自立の一歩を歩み始めたのです。

再登校後には、時折学校への行き渋りもありましたが、その都度親御さんに指導通りに対応していただき、乗り越えていきました。

そして、勉強に関しても息子さんが自ら塾を選び、「行きたい!」と意欲を示すまでになりました。

今では、自分で時間を管理し、勉強も自主的に取り組むようになっています。

さらに、週末には友達を家に招いたり、一緒に遠出をするなど、かつて「友達なんか要らない」と言っていた頃とはまるで別人のようになっています。

無気力で不登校になったお子さんでも、不登校は克服できる一つの事例です。

無気力の不登校の対応策

無気力になっているお子さんに対しては、「怒らない」「問い詰めない」「責めない」ことを基本に接しましょう。

また、慰めたり、なだめたり、親が先回りして気持ちを汲み取る必要もありません。

学校に行っても行かなくても、やるべきことをやっていなければ特別扱いはしない」。それが基本です。

子どもは、さまざまな形で親の反応を試してくるので、親が不安や焦りを見せれば、それを察知し、状況はそのまま変わらないままです。

よくある話ですが、親が「勉強ができる子になってほしい」と思って塾に入れたら、かえって勉強が嫌いになったり、人前で発言できるようにと思っていたら逆に発表が怖くなったり…親の思い通りにいかないことはたくさんあります。

親の焦りや不安が伝わると、子どもはますます動かなくなるものです。

もし土台が整っても子どもが動き出さない場合は、きっかけ作りが必要になるかもしれません。

ただし、親が直接それを行うと反発を招く可能性が高いため、親が対応を変えても動きが見られない場合には、専門家のサポートを検討してみるのも一つの選択肢です。

ここで、ほとんど家から出ない状態でゲーム、YouTubeを見て1日過ごし、引きこもり状態で数年過ごし、約3年間の不登校から克服した親御さんの事例を紹介します。

【克服事例】ほとんど家から出ない状態でゲーム、YouTubeを見て1日過ごし、引きこもり状態で数年過ごし、約3年間の不登校から克服したケース

転校をきっかけに不登校となり、約3年間も学校に通わなかった中学1年生の息子さんについて相談に来られました。

お子さんは転校後、小学校で授業を受けることなく卒業し、卒業アルバムや卒業式にも参加せずに、人と接することを嫌がるようになっていました。

ほとんど家から出ず、ゲームやYouTubeを見て1日を過ごし、昼夜逆転を繰り返す生活。親御さんとの関係は良好でしたが、復学の意思はまったく見えませんでした。

息子さんの様子は中学1年生にしては幼く、お母様と一緒に散歩したり、「トイレに行く」といった何気ない報告までしていたそうです。

しかし、ゲームや学校の話題になると感情が高まり、お母様に暴力を振るうこともあったとのこと。

支援を受ける前の面談を通して、まずお母さんに「学校に行っても行かなくても、やるべきことをやらなければ特別扱いはしない」という姿勢を持っていただくことをお話しさせていただきました。

支援が開始してからも、息子さんがお母様に暴力を振るう場面もありましたが、その都度対応をお伝えして、それが許されないという毅然とした態度で対応し、甘えを断ち切ることを指導しました。

家庭内での自立を促すために、親子の距離感を再構築し、親離れ子離れを進めました。

次第にお母さんも息子さんへの執着を手放し、「子どもの問題は子ども自身が経験して解決するもの」と気づかれたのです。

それから、息子さんも徐々に自分のペースで考え、行動できるようになり、暴言や暴力も減少していきました。

親御さんが過剰に口出しをしなくなったことで、息子さんは自分で考え、選択する時間が増えていったのです。

指導開始から約2ヶ月後、息子さんは再登校を果たしました。登校開始時は不安定な日もありましたが、「学校を休む」という選択肢はなくなり、お母様も、「美味しいご飯を作って見守ること」が自分にできる最も大切な役割だと実感され、息子さんは自分の力で新たな一歩を踏み出しています。

Go Todayの復学支援

Go Todayの復学支援は、本当に小さなことから一つずつ進めていきます。

たとえば、会話の仕方、目線の合わせ方、距離の取り方など、細かな部分まで丁寧にサポートします。

  • 「体調が悪いから」と休んだ日
  • 「行きたくない」と言って休んだ日
  • 何も言わずに遅刻した日
  • 「行く」と言ったのに行かなかった日
  • 学校に行ったと嘘をついた日
  • 休んでいたのに遊びに出かけた日
  • 体調が悪いと言っていたのに元気にしていた日
  • 泣いて部屋にこもった日など

こういった場面に対しても、その時々に応じて具体的な指導を行っています。

復学できた子が特別に強かったわけではありません。

どのお子さんも本来、たくましさを持っていて、心の奥には「このままではいけない」という気持ちがあります。

その思いを引き出すのが、ご家庭での日々の教育です。

もしお子さんが頑なに動かず、学校に行く気配がないとお悩みなら、ぜひ私たちにご相談ください。

復学支援GoToday|復学支援の内容・料金

GoToday復学支援の詳細はこちら

GoTodayでは、お子さんの状況に合わせた支援を行っています。

下記でお悩み別の考え方についてまとめていますので、ぜひ、お読みください。

まとめ

無気力の不登校でも克服する方法

  • 子どもは親の期待通りにはならず、親が強く望むほど逆の行動を取ることが多い。親が学校に行かせようとすると、子どもはより殻に閉じこもる傾向がある。
  • 子どもが学校に行くかどうかは子どもの問題であり、子どもの責任と考える。親の問題と子どもの問題を分けて考えることが大切。
  • 親が焦って声をかけすぎたり説得しようとすると、子どもはますます閉じこもる。子どもに考える時間を与え、自ら「このままでは良くない」と感じる本心を引き出すことが必要。

無気力の不登校でも克服できる理由

  • 子どもは本心では「学校に行きたい」と感じている。
  • 学校に行けない罪悪感が無気力として現れることがある。
  • 生活リズムの乱れや無気力は自然な反応であり、学校生活を送りたい気持ちは残っている。
  • 後ろめたさや焦りがない場合は、今の現状が安定していて学校に戻る動機が生まれにくく、復帰までに時間がかかりやすい。

無気力の不登校の対応策

  • 基本的な接し方:「怒らない」「問い詰めない」「責めない」
  • 慰めや先回りは不要:親が気持ちを汲み取る必要はない
  • 特別扱いをしない:「学校に行かなくてもやるべきことをしていなければ特別扱いはしない」との姿勢を保つ
  • 親の不安や焦りを見せない:親の不安は子どもに伝わり、状況改善の妨げになる
  • 期待や思い通りにさせようとしない:子どもは親の期待に逆らう場合があるため、思い通りにしようとしない
  • きっかけ作り:土台が整っても動きがない場合は、きっかけが必要
  • 専門家のサポートも検討:親の対応が効果を示さないときは専門家のサポートも選択肢に

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