- 不登校支援の機関が多く、どの支援が合っているのかわからない
- まず最初にどこに相談したら良いのかわからない
お子さんが小学校・中学校のお子さんが不登校になったとき、どうしたらいいのかわからない親御さんが多いと思います。
この記事では小中学生向けの不登校支援について「不登校支援機関の全体像や選び方」をまとめています。
支援機関によっては小学生のみ対象、中学生のみ対応などの機関もあり、支援内容も支援機関によって変わる事もありますので、相談を検討している機関へ直接ご確認いただけたらと思います。
小中学生の不登校のお子さんをお持ちの親御さんで不登校支援の選択肢に迷っている親御さんは参考になさってください。
小中学生復学支援GoTodayでは、不登校克服を専門に、小中学生のお子さんの不登校でお悩みのご家庭に「親が変われば、子は変わる」という考えに基づいた支援を提供しています。
2018年から活動を開始し、毎年約40名のお子さんが当支援を通じて復学しています。GoTodayでは、遅刻や早退をせずに毎日教室に通えるようになるまで、復学期間を約3〜4ヶ月以内で教室への復帰を行えるように支援を行っています。
復学後も継続的に登校できるよう、ご家庭に合ったサポートを続けています。
GoTodayについての詳細は、こちらをご確認ください。
最終更新日:2024年8月16日
不登校の支援の種類と全体像
不登校の相談先は主に次の二つに分けられています。
- 公的機関の支援(学校や教育相談所(教育相談室)や教育支援センター(適応指導教室)など)
- 民間の支援(フリースクール・復学支援・カウンセリング施設・医療機関(心療内科や児童精神科)など)
それぞれの特徴としては、公的機関の支援は学校と連携が強く、無料で相談やサポートを受けられる点です。
それに比べて民間の支援はサポートを受けるためには料金がかかりますが、公的機関とは異なる視点や手法での支援が受けられる点が特徴です。
下記の表が不登校支援の全体像です。
公的機関の支援 | ●学校内の支援 ・校内フリースクール ・校内別室(保健室・相談室等) ・スクールカウンセラー ・スクールソーシャルワーカー ●自治体・行政の支援 ・教育支援センター(適応指導教室) ・児童相談所 ・教育相談所 ・ひきこもり地域支援センター ・児童保険福祉センター ・学びの多様化学校(旧:不登校特例校) ・子ども家庭支援センター |
民間の支援 | ●専門機関・団体の支援 ・フリースクール ・不登校の親の会 ・不登校を克服した親の会 ・通信制の学校 ・放課後等デイサービス ・復学支援 ●家庭内の支援 ・オンライン教材 ・家庭教師 ●医療機関の支援 ・児童精神科 ・心療内科 ・発達外来 ・児童思春期外来 |
以下、それぞれの支援について詳細を解説します。
各支援機関について公的機関、民間の順番でご説明します。
公的機関
●学校内の支援
校内フリースクールとは、公立の小学校や中学校の空き教室を活用し、教室に入ることが難しい子どもたちのための支援の場です。これは自治体の教育委員会が運営しており、学校の教員や専門の教員が支援にあたります。
この施設の目的は、教室復帰を無理に促すことなく、子どもたちが自分のペースで過ごせる環境を提供することです。登校や下校の時間は子どもの自由で、学習や相談ができる場が整えられています。さらに、希望があれば通常の授業の一部に参加することも可能です。
また、校内フリースクールに出席した日数は、学校の出席日数としてカウントされます。この仕組みにより、校内フリースクールに通うことで欠席扱いとはならず、出席日数が認められます。
具体的な利用方法や詳細について知りたい場合は、お近くの自治体の教育委員会に相談することで、情報を得ることができます。
(参考:「文部科学省 – 誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)について」)
校内別室は、子どもが自分のクラスではなく、保健室や相談室、図書室など別の場所で過ごすことを言います。
この場所では、子どもが勉強したり、先生やスクールカウンセラーと話をしたりしながら過ごします。
多くの学校では、校内別室で過ごしている時間も出席日数として認められるため、欠席扱いにはなりません。
支援の方針としては、教室への復帰を目指しつつも、無理に戻すことはせず、子どもの気持ちを尊重することに重点が置かれています。
別室での過ごし方に関しては、生活リズムを保ち、学校とのつながりを維持するのに役立ちますが、長期的に居心地が良すぎてしまうと、教室に戻ることが難しくなるケースもあるため、バランスを考えて利用することが推奨されています。
詳細や相談をご希望の場合は、学校や教育委員会にお問い合わせいただくと、各家庭に合ったサポートの内容を知ることができます。
(参考:「文部科学省 – 不登校児童生徒への支援について」)
スクールカウンセラーは、不登校だけでなく、お子さんの心のサポート全般を目的に学校に配置されている専門家です。
文部科学省によると、スクールカウンセラーには、臨床心理士や公認心理師、精神科医といった資格を持つ専門家が従事し、対応してくれます(文科省「スクールカウンセラーについて」)。
ご相談は、お子さんだけでなく、保護者や教職員に向けても行われており、家族としてどう接するべきかといった助言やサポートも受けられます。
カウンセリングではお子さんの気持ちや希望を尊重し、無理に進めることはありません。例えば、本人から学校に戻りたい気持ちが出てこない限り、無理強いすることは避け、まずは心のケアを重視します。
学校にいるスクールカウンセラーは、直接連絡を取ったり、担任の先生に相談をお願いしたりすることで、気軽にアクセスできます。
(参考:「文部科学省 – スクールカウンセラーについて」)
スクールソーシャルワーカーは、福祉の専門知識を持ったプロフェッショナルで、お子さんのために最適なサポートを行うため、学校などで活動しています。
スクールカウンセラーとの違いとして、スクールカウンセラーが主に心のケアを行うのに対して、スクールソーシャルワーカーはお子さんを取り巻く環境全体に目を向けて、解決策を考え、サポートをしてくれます。
たとえば、不登校の原因が家庭や学校の環境にある場合、スクールソーシャルワーカーはそれらの改善や支援を計画し、学校や地域の機関と連携して対応してくれます。
(参考:「文部科学省 – スクールソーシャルワーカー活用事業」)
●自治体・行政の支援
教育支援センター(適応指導教室)は、不登校の小中学生を主な対象としていますが、一部では高校生も受け入れています。ここでは、学習支援だけでなく、社会経験やスポーツ、調理などの活動が行われ、お子さんが自分のペースで過ごすことができるようになっています。
例えば、1日のスケジュールもお子さんに合わせて決められるケースが多く、無理なく日々の活動に取り組める環境が整えられています。
ただし、一般的な学校生活とは異なるため、再登校を目指す場合には、慎重に判断することも必要です。
お子さんが施設に慣れ過ぎることで、再び通常の学校生活に戻ることが難しくなる場合もあります。
ご相談が必要な場合は、まずはお住まいの市区町村の教育委員会に問い合わせることをお勧めします。教育支援センターについて詳しく知りたい場合は、文部科学省の情報もご参考になるかと思います(文部科学省, 2023)。
(参考: 「文部科学省 – 教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」結果」)
児童相談所は、子どもや家庭に関するさまざまな悩みに対応するための公的な相談窓口です。
児童福祉法に基づいて設置された行政機関で、子どもに関するさまざまな問題に対して相談を受け付けています。
児童相談所というと、どうしても児童虐待のイメージが強いかもしれませんが、不登校や発達の悩み、家庭での問題など、幅広い相談を受けています。
児童相談所には、児童福祉司や保健師など、専門的な資格を持つ職員が在籍していますので、専門的な知識や経験をもとに、必要に応じて支援の方向性や地域の支援機関を紹介するサポートを行います。
(参考:「厚生労働省 – 児童相談所の概要」)
教育相談所は、自治体や都道府県が教育委員会を通じて設置している相談機関で、お子さんの学校生活や不登校に関するご相談を無料で受け付けています。
ここでは、不登校の他にも、教育全般や子育てに関する幅広い相談も可能です。
さらに、必要に応じて臨床心理士といった専門家によるカウンセリングが受けられる場合もありますので、メンタル面のサポートも含めた支援が期待できます(出典:文部科学省「教育相談」ガイドラインより)。
教育相談所にアクセスするには、お住まいの地域の教育委員会の窓口に連絡してみてください。
(参考:「文科省 – 教育相談」)
ひきこもり地域支援センターは、厚生労働省が設置している支援機関で、不登校や引きこもりの問題について相談できる場所です。
このセンターは、不登校が長期化していてどう対応したらいいかわからない場合や、直接顔を合わせての相談に抵抗がある場合、または施設が遠くて訪問が難しいときでも利用しやすいです。
特に、電話相談が可能な点が特徴的で、自宅から気軽に専門家に相談できます。
ひきこもり地域支援センターは、地域ごとに設置されており、所在地によっては対応内容が異なる場合があります。
まずはお住まいの地域のセンターに問い合わせて、どのような支援が受けられるか確認すると良いでしょう。
(参考:「厚生労働省公式ウェブサイト」)
精神保健福祉センターは、地域の心の健康に関する専門的な相談機関で、各都道府県に設置されています(精神保健福祉法による)。
このセンターでは、地域住民からの「心の健康に関する相談」に応じ、さまざまな支援を提供しています。
例えば、「もしかしたら、発達障害の特性や精神的な問題が不登校の原因かも?」といった心配がある場合、いきなり医療機関に行くのは抵抗があるかもしれませんね。
不登校に悩むお子さんやご家族の相談に応じて、適切なサポート機関を紹介してくれたり、場合によっては不安やストレスへの対処法をアドバイスしてくれたりもします。
必要に応じて医療機関への橋渡しも行いますが、あくまでもご家族のペースに合わせて相談に乗ってもらえますので、無理に進められることはありません。
(参考: 「厚生労働省 – 子ども・子育て支援」)
学びの多様化学校(旧: 不登校特例校)は、不登校の経験を持つお子さんのために、特別なカリキュラムを提供している国の設置した学校です。
この学校は公立の場合、授業料が無料で、小学校・中学校・高校の各学年に対応する校舎があります。
特に高校の「学びの多様化学校」では、公立・私立を問わず高等学校卒業資格を取得できるため、将来の進路に向けた選択肢を広げることが可能です。
これにより、進学や就職の幅を狭めることなく、将来を見据えたサポートが受けられます。
全国には35校が設置されており、各地域でお子さんの支援を行っています。どこに相談したらよいか迷っている方は、まずはお近くの教育委員会や学校、または教育相談窓口にお問い合わせいただくのが良いでしょう。
適切な支援が受けられるよう、お子さんの状況に応じて、学校側と相談しながらサポートを検討していくことが大切です。
(参考:「文科省 – 学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)について」)
子ども家庭支援センターは、地域の子どもやその家族を支えるために設置されている相談施設です。
もしお子さんの不登校などで「どこに相談したらよいかわからない」と悩んでいるのであれば、このセンターを利用するのも一つの方法です。
このセンターでは、不登校に関する相談や子どもへの支援の方法についてのアドバイスを提供しており、必要に応じて児童相談所や他の関連機関とも連携してサポートを行っています。
たとえば、学校との連携方法や適切な支援の受け方についても相談に乗ってもらえます。
また、地域によっては「児童家庭支援センター」という名称で呼ばれることもあります。
(参考:「厚生労働省 – 子ども家庭センターについて」)
民間
●専門機関・団体による支援
フリースクールとは、学校に通わなくなってしまったお子さんや、学校の環境になじめないお子さんが通える民間の施設です。
公立の学校とは異なり、NPO法人や民間企業、個人が運営していることが多いです。
そのため、公的な学校とは違った自由な学びの場として提供されています。
お子さんが学びの機会を持てることや、同年代のお友達と交流できることがフリースクールの特徴です。
不登校中でも、学校とは違う形で学ぶ環境が用意されています。
フリースクールの数は増加しており、平成27年度の文部科学省の調査では、全国に474の団体や施設があることが報告されています(参考:文部科学省「フリースクール・不登校に対する取組」)。
フリースクールは多様な学びの場を提供しており、たとえば、屋外活動を重視するところや、少人数制でサポートするところなど、様々な特徴を持っています。
ただし、注意点として、一般的な学校とは異なる学び方や生活のリズムになることが多いため、フリースクールに慣れすぎると再登校が難しくなる場合もあります。
フリースクールへの通学を検討する際は、この点についても一度考えてみるとよいかもしれません。
(参考:「文科省 – フリースクール・不登校に対する取組」)
不登校の親の会は、お子さんの不登校に悩む親御さんが集まって相談し合えるコミュニティです。
「自分の子だけが不登校なんじゃないか」と悩まれている方や、「何をどう支援してあげればいいのか」と迷われている方が、同じ立場の親御さんと一緒に悩みを共有できる場です。
親の会では、先輩ママ・パパたちの体験談を聞くことができ、具体的な支援方法や考え方のヒントを得られることもあります。
また、「自分だけではない」と安心感を得られ、心の負担を少し軽くする場としても役立つでしょう。
ただ、各コミュニティによって考え方はさまざまです。「復学を目指さない」「学校に行かなくてもお子さんの成長を見守る」という考え方が主流の会もあり、学校復帰を目指したい方にとっては、合わないと感じる場合があるかもしれません。会の特徴や雰囲気を確認してから参加することをおすすめします。
現在、全国には400団体以上の親の会があり、オフラインで直接会って話す会や、オンラインで気軽に参加できる会もあります。お近くの会やオンラインで参加できる会を探してみるのも一つの手です。
全国の親の会の一覧は、リンクからご覧いただけます:全国の親の会一覧
「不登校を克服した親の会」は、お子さんの不登校に悩む親御さんにとって、大きな支えとなるコミュニティです。
この会には、実際に不登校を経験し、それを乗り越えた親御さんたちが集まっており、体験談やアドバイスを聞くことができます。
「どう支援すればよいのか」「どこに相談すれば良いのか」と悩むのは当然のことです。
この親の会では、同じ道を歩んできた親御さんから、どのようなステップを踏んできたのか、どんなサポートが効果的だったかといった具体的な話を聞けます。
これは、専門的なアドバイスとは異なる、実際の経験に基づいた「生の声」です。
参加することで、不登校に対する不安が少し和らぎ、前向きに向き合うための「気づき」や「ヒント」を得ることができるかもしれません。
また、他の親御さんと一緒に悩みを分かち合うことは、一人で抱えがちな悩みや不安を軽減する助けにもなります。
・不登校を克服した親の会(大阪)はこちら
・不登校を克服した親の会(東京)はこちら
通信制の学校には、「通学コース」と「オンラインコース」の2つのスタイルがあります。
- 通学コースは、週に1日から5日まで、自分やお子さんのペースに合わせて通学日数を選べる柔軟なスタイルです。通学の回数も選べるので、学びのリズムを整えやすく、お友達や先生と直接関わる機会も多めになります。
- オンラインコースは、年に数回の通学のみで、ほとんどの授業を自宅でオンライン学習で行います。家にいながらも勉強をすることができます。
ただし、オンライン学習がメインとなると、自宅での学習環境づくりやモチベーションの維持が課題になることもあります。
また、ずっと自宅にいることで引きこもりのリスクが高まる可能性も指摘されていますので、どのようにサポートするかを考えることが大切です。
もし詳しく知りたい方は、以下の参考リンクもご覧ください。
(参考:「東京都教育委員会 – 公立中学校の通信教育課程」)
放課後等デイサービスは、お子さんが学校の後や、休日、長期休み(夏休みや冬休みなど)に利用できる福祉サービスです。
このサービスは児童福祉法に基づき、小学生から高校生(6歳~18歳)のお子さんが対象です。
利用するには、自治体が発行する受給者証(通所受給者証)が必要です。
受給者証は、住民票のある自治体の障害福祉課などの窓口で申請できます。
このサービスの対象は、特に障害のあるお子さんですが、最近では発達に特性のあるお子さんも幅広く利用されています。
たとえば、お友だちと遊ぶのが苦手、集団での活動が難しいといったお子さんも、放課後等デイサービスで過ごす場を提供しています。
放課後等デイサービスの目的は、お子さんが学校以外でも安心して過ごせる場所を作りつつ、社会的なスキルや生活習慣のサポートを行うことです。
参考:「厚生労働省 – 放課後等デイサービスガイドライン」)
復学支援は、お子さんが学校生活に戻ることを目指した支援の一つであり、学校復帰を目指す道筋を支援する支援機関と考えていただければと思います。
民間の復学支援機関が多くあり、それぞれが独自の方法で支援を提供しています。
各機関の支援内容やアプローチは少しずつ異なりますが、ほとんどの場合、親御さんの考え方や対応の見直しに焦点を当てながら、家庭内の問題解決を図りつつ、教室への復帰をサポートするのが一般的です。
支援の根底には「お子さんの自立を促す」ことがあり、学校への復帰が最終的なゴールとは限らないという考え方もよく取り入れられています。
そのため、支援の内容も各家庭の状況に応じてオーダーメイドで行われることが多いです。
たとえば私たち「GoToday」では、親御さんとお子さんの両方にアプローチしながら「教室への復学と継続登校」を目指し、これまで復学率100%を維持しているという実績があります。
支援を受けた300名以上のお子さんが復学しており、親御さんも困ったときにいつでも相談できる体制が整えられているので、安心して支援を受けることができます。
復学支援の費用については、他の支援と比較して高めになることが多いです。
各ご家庭の状況に合わせて個別に対応するため、手厚いサポートが提供されることが費用に反映されます。ですが、その分不登校の解決に焦点を当てて、質の高い支援が提供されるのが大きな特徴です。
不登校の問題でお悩みの場合、まずは信頼できる復学支援機関に相談してみることが一つの方法です。
各復学支援機関の詳細を確認したり、無料相談を利用してみたりすると良いかもしれません。
(参考:「復学支援GoToday – GoTodayの復学支援の内容・料金について 」)
●家庭内の支援
オンライン教材は、自宅でお子さんが学習を進めることができるため、学校に通うのが難しい状況でも、授業内容をカバーできる点が特徴です。
オンライン教材の効果を十分に得るためには、お子さん自身が積極的に取り組む姿勢が求められます。
つまり、自主的に勉強する意欲がなければ、思うような効果を得にくいかもしれません。
さらに、オンライン教材は基本的に一人で学習する形式が多く、家族以外との関わりが少なくなります。
このため、協調性や社会性を身に付ける機会が限られてしまうこともあり、集団生活の経験が減るという点にも留意が必要です。
不登校専門の家庭教師は、お子さんが学校に戻る準備を整えたり、勉強の遅れを取り戻すサポートをしたりする役割を担っています。
家庭教師による個別指導は、お子さんのペースや理解度に合わせて進められるため、無理なく学習できるのが大きな特徴です。
最近では、オンライン家庭教師も増えており、ご自宅にいながらサポートを受けることが可能です。
ただし、家庭教師を検討する際に重要なのは、お子さんが家庭教師を受けることに前向きであるかどうかです。
無理に勉強を進めると、かえって逆効果となり、学習意欲が下がってしまうこともあります。
さらに、家庭教師を受けることで勉強への不安が軽減される一方で、学校復帰への意欲が薄れる可能性も考慮する必要があります。
学校以外の学びの場で自信をつけるのは良いことですが、将来的に学校へ戻る道筋をどう作るかも検討が必要です。
●医療機関による支援
医療機関では、児童精神科や心療内科、発達外来、児童思春期外来などの専門機関があります。
こうした場所では、不登校の原因が体調や精神面に関わっているかどうかを調べ、適切な診断や治療が行われます。
医療機関の力を借りることで、親としてお子さんの状況を把握し、今後の方向性や最適なサポートを考えることができます。
不登校のお子さんが診察を受けると、「起立性調節障害」や「発達障害」などの診断が下されることがあります。
これにより、「どうして学校に行けないのか」という原因がわかる場合も多いです。
しかし、注意が必要な点もあります。
診断によって「病気だから学校に行かなくてもいい」という気持ちが子どもに芽生えると、その考えが定着し、学校への復帰がさらに難しくなることもあります。
こうした診断を受けるかどうか、治療を進めるかどうかについては、医師の不登校に対する考え方や方針を確認しながら、慎重に考えることが大切です。
(参考:「厚生労働省 – こころを専門に診る病院について」)
不登校支援の選び方
お子さんが不登校になった時、「どうやって選んだら良いのか?」と悩まれる親御さんも多いと思います。
この項では不登校支援を選択する際の4つのポイントをまとめてみました。
- 支援方針
- 支援の対象
- 支援内容
- 費用面
それぞれの支援機関がどのような支援内容なのか、どのような方針で支援を行っているのかを理解した上で相談に行くと、より適切な支援を受けることができます。
以下に、支援機関を選ぶ際の4つのポイントを1つずつ解説します。
①支援方針
支援方針は支援機関によって異なります。
「教室への復帰」を目指す支援機関や「教室復帰に重点を置かず」代わりとなる支援を提供する支援機関もあります。
このような支援機関では、お子さんの個々の状況に応じた教室以外の学びの場や生活支援を行うことに重点を置いています。
例えば、学校などの公的施設は再登校を目標としていません。国の方針として、不登校児童への支援は再登校させることをゴールとしない旨が明言されています。
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。
引用:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
そのため、公的な機関では再登校に向けた支援に重点が置かれておらず、学校の先生やスクールカウンセラーなどの公的な支援機関に相談しても、「学校に復帰するため」の具体的なアドバイスを得ることは難しい場合があります。
学校復帰を目指す際には、学校内の公的な支援機関に頼るだけでなく、民間の支援サービスを活用することも必要になるでしょう。
支援を受ける際に方向性が違う支援機関を選んでしまったり、頻繁に方向性の違う支援機関に変えたりすると、お子さんも親御さん自身も混乱してしまい、スムーズに進めなくなります。
現在、支援機関の方向性とご家庭の希望が一致していない場合、その状況に悩まれている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
その場合は、異なる方向性を持つ支援機関に切り替えることも選択肢の一つです。
したがって、支援機関を選ぶ際には、最初にご家庭の目指す方向性と一致する支援先を慎重に選ぶことが非常に重要です。初めから方向性の合った支援機関を選ぶことで、無駄な時間や労力を省き、子どもにとって最適なサポートを受けられるようになります。
②支援対象
不登校支援において、主な支援の対象は主に次の3つに分かれます。
- 子どものみ
- 親のみ
- 親子両方
子どもに焦点を当てた支援方法には、いくつかの支援方法があります。
たとえば、カウンセリング等を通じて子どもの考え方や意識を変える方法や、医療機関で診断を受け、必要に応じて服薬する方法があります。
これらの方法は、子ども自身が支援の場に足を運ぶことが前提となっていて、自分でなんとか解決したいと考えるお子さんにとってはアドバイスをもらいながらうまく活用できると思います。
一方で、支援の場に通うことが難しいお子さんや、本人の意思はなく、親が無理に連れていく場合では支援の実施が難しくなることもあります。
また、不登校専門の家庭教師や支援機関が自宅に訪れて子どもにアプローチする方法も存在しますが、子どもがそれを受け入れない場合には、支援が進まなくなることがあります。
支援機関を選ぶ際には、あらゆる状況に対応できるノウハウを持つ機関を選ぶことが求められます。
親のみを対象にした支援機関では、ペアレントトレーニングや親の会を通じて、子どもへの直接的な関わりを持たずに、親自身がケアを受けたり、専門家からのアドバイスを受けることができます。
親が自身のストレスを軽減し、子どもへの適切な対応方法を学ぶことが主な目的です。
教室復帰の支援を希望する親が、教室復帰を支援しない支援機関に参加した場合は、期待する成果を得られない可能性があります。
そのため、事前に支援機関の方向性や実績を確認し、適切な選択をすることが大切です。
親子両方の支援を行なっている支援機関もあります。
親と子ども両方に焦点を当て、それぞれに適した支援を行うことで、親も不登校に関しての知識やお子さんへの対応を学びながら、お子さんも同時にサポートしていくのでバランスの取れた支援を受けることができます。
これにより、親子関係の改善や、子どもの自立に向けた家庭全体の支援を受けることができます。
③支援内容
支援機関を選ぶ際には、支援内容や充実度が機関によって大きく異なることを理解しておくことが大切です。
毎日相談ができる機関もあれば、予約が数ヶ月先まで埋まっているところもあります。
特に、不登校の背景に家庭内での問題行動(暴言暴力・ゲーム依存・昼夜逆転など)がある場合も多いです。また、緊急の相談や継続的なサポートが不可欠です。
そのため、支援機関を選ぶ際には、予約状況、サポートの充実度をしっかりと確認し、親御さん自身や家族に合った支援が受けられるかどうかを慎重に判断することが重要です。
④費用面
支援機関によって費用は大きく異なり、公的な支援から民間の支援まで幅広く選択肢があります。
公的な支援機関は、費用負担が少ないか無料で支援を受けられる場合が多いです。しかし、その分、サービスの内容が限定されることもあり、予約が取りづらいという問題もあります。
一方で、民間の支援機関は公的な支援に比べて費用がかかることが一般的ですが、その分、より充実したサポートやきめ細やかな支援を受けることができます。
注意が必要なのは、費用が高いからといって必ずしも質の高い支援が受けられるとは限らないことです。逆に、費用が低くても充実した支援を提供している機関もあります。
そのため、支援機関を選ぶ際には、費用の高さや低さに囚われず、その支援が実際にどれほど有益か、支援機関の実績や方針をしっかりと確認することが大切です。
ご家庭にあった不登校支援を見つける方法
下記に不登校支援の選び方についてまとめたフローチャートがあります。
ご家庭の方針に合う支援機関を見つけてみてください。
(1)無償で校内の公的支援を望む場合の選択肢
▶︎校内フリースクール(子ども対象)
▶︎校内別室(保健室・相談室等)(子ども対象)
▶︎スクールカウンセラー(親子対象)
▶︎スクールソーシャルワーカー(親子対象)
上記4つの内容をよく精査して選びます。
▶︎校内フリースクール(子ども対象)
校内フリースクールは、学校の中にありながらも、通常の教室とは少し違う環境で学べる場所です。
お子さんが学校に来やすくなるための工夫がされていて、安心して過ごせるように配慮されています。
授業とは別に、自分のペースでサポートを受けたり、心のケアができる場でもあります。
校内フリースクールでは、専任の先生やスタッフが常駐している場合が多く、お子さんの様子に合わせたサポートが受けられます。
通える頻度やサポートの内容は学校によって違いますが、毎日顔を出せたり、週に数回利用できたりする場合もあります。
学校の環境に慣れてきたら、お子さん本人の意思を尊重しながら徐々に通常のクラスに戻るサポートをしてくれるところもあります。
校内フリースクールについての詳細は、お子さんが通っている学校や教育委員会に問い合わせると、利用方法やどのようなサポートが受けられるか詳しく教えてもらえます。
▶︎校内別室(保健室・相談室等)(子ども対象)
お子さんが教室に行きづらいとき、校内の別室(保健室や相談室など)を活用する方法があります。
学校によっては、特に誰かと一緒にいる必要がない自由な空間だったり、先生やスクールカウンセラーとお話しができる場所としても利用できたりします。
サポートの頻度や内容は、学校やお子さんの状況によっても変わりますが、「まずは学校に慣れること」や「気持ちを整えること」が大切にされています。
また、週に何度か訪れるスクールカウンセラーや、常に保健室にいる保健の先生がサポートしてくれる場合もあります。
校内別室の利用方法については担任の先生や学校の相談窓口に問い合わせると、利用方法やどのようなサポートが受けられるか詳しく教えてもらえます。
▶︎スクールカウンセラー(親子対象)
スクールカウンセラーは、お子さんの気持ちや悩みに寄り添ってくれる、心のサポートをする専門家です。
カウンセラーは、学校復帰を目的とせず、まずお子さんの話を聞いてくれます。
カウンセラーが学校に来る頻度は、学校によって違います。
月に1回のこともあれば、毎週会えるところもあります。
もしカウンセラーの先生と話をしてみたい場合は、担任の先生を通して相談をお願いしたり、直接学校に連絡することもできますので、利用を検討している場合は学校に問い合わせてみてください。
▶︎スクールソーシャルワーカー(親子対象)
スクールソーシャルワーカーは、福祉の専門知識を持ったプロフェッショナルで、学校や地域でお子さんが安心して学べる環境作りをサポートしています。
スクールカウンセラーが主に心のケアを担当するのに対して、スクールソーシャルワーカーは、お子さんを取り巻く家庭や学校、地域といった環境全体に目を向け、問題解決のために支援を行います。
スクールソーシャルワーカーは、不登校や問題行動の背景にある環境要因を見極め、家庭や学校との連携を図りながら支援プランを立てて実行します。
学校ごとにサポートの頻度が異なるため、具体的な支援内容やサポートが受けられる頻度については、学校や自治体に問い合わせてみてください。
(2)有償で民間のサポートを利用したい場合の選択肢
▶︎不登校を克服した親の会(親対象)
▶︎復学支援(親対象)
上記2つの内容をよく精査して選びます。
▶︎不登校を克服した親の会(親対象)
「不登校を克服した親の会」は、不登校を経験した子どもの親たちが集まって、情報や経験を共有し合う場です。お子さんの不登校にどう向き合えばいいのか、どんなサポートが役立つのかを一緒に考えてくれます。
この会では、親御さん同士の意見交換やアドバイスが中心です。会の頻度や内容は場所によって違いますが、月に1回程度集まっていることが多いようです。
地域によって開催の有無や場所が違うので、お住まいの地域名+「不登校を克服した親の会」などで調べてみてください。
「不登校の親の会」とは違いますのでご注意ください。
▶︎復学支援(親対象)
復学支援は、不登校のお子さんが学校に戻ることを目的とした不登校支援の一つです。
サポート頻度も毎日〜週1回など、支援機関によって変わります。
教室に入ることを目指すか、教室以外の場所(保健室、別室など)を目指すのかも支援機関によって変わりますので、復学支援を検討されている親御さんは支援機関に問い合わせて詳細を確認してください。
私たちGoTodayも復学支援機関の一つです。
「親が変われば、子は変わる」を目的として、3〜4ヶ月で教室へ復学をし、継続登校できるように支援を行っています。
支援内容もご家庭の状況に合わせた対応をお伝えして、平日毎日の電話相談やメール相談ができ、その都度困った時に相談いただける体制をとっています。
GoTodayの復学支援の詳細・料金についてはこちらをご確認ください。
(3)子ども対象の支援を望む場合の選択肢
▶︎教育支援センター(適応指導教室)(無償)
▶︎学びの多様化学校(不登校特例校)(公立無償・私立有償)
▶︎フリースクール(有償)
▶︎通信制の学校(有償)
▶︎放課後等デイサービス(有償)
▶︎オンライン教材(有償)
▶︎家庭教師(有償)
▶︎医療機関(有償)
上記の8つの内容をよく精査して選びます。
▶︎教育支援センター(適応指導教室)(無償)
教育支援センター(適応指導教室)は、不登校のお子さんが学校以外で過ごしながら学んだり、友達と一緒に活動をしたりできる場所です。
ここでは、学校の教科書やご家庭で準備した教材を使った学習を進めたり、お子さんの状況に合わせて個別にサポートを受けることができます。
お子さんが学校や社会に戻る準備をするための支援を行っており、学校に復帰した後も必要に応じてフォローが受けられることが特長です。
支援の頻度はセンターごとに異なり、通いやすいスケジュールを提案してもらえることも多いです。
センターによっては、親御さんに向けた相談やアドバイスも実施しているので、家庭でのサポート方法についても相談できます。
もし利用を考えている場合、まずは学校に問い合わせてみたり、お住まいの自治体の公式サイトで情報を確認してみると良いです。
また、見学や無料相談を実施している場合も多いので、申し込みをして、実際の雰囲気を確認することもできます。
▶︎学びの多様化学校(不登校特例校)(公立無償・私立有償)
学びの多様化学校では、不登校のお子さん一人ひとりの状況に応じた柔軟な学びの場を提供しています。
例えば、教科の内容をお子さんに合わせて調整したり、授業の開始時間や一日の授業時間を変えたりといった配慮がされています。
また、少人数での授業や、レベルに応じた指導も行っています。
さらに、校外での学習プログラムを活用することもあり、教室の外での活動を通じて学ぶ機会も提供しています。
こうした支援が受けられる頻度や内容は学校によっても異なります。
詳細は学校に問い合わせたり、文科省の学びの多様化学校の解説ページで確認してみてください。
▶︎フリースクール(有償)
フリースクールは、文部科学省が認める民間の教育機関で、個人経営やNPO法人、ボランティア団体などが運営しています。
各施設は独自の方針や教育理念を持ち、形態や費用も様々ですが、子どもたちの主体性を大切にし、彼らが自分のペースで学べる環境を提供しているという共通点があります。
気になるフリースクールがあれば直接電話して相談するか、無料の相談会や面談に参加して詳細を確認することができます。
フリースクールの連絡先については、フリースクール全国ネットワークのHPをご確認ください。
▶︎通信制の学校(有償)
通信制の学校は、今お子さんが学校に通うのが難しい場合でも学べる場を提供してくれる学校です。
ここでは、同じ年代の仲間と一緒に過ごし、高校生になったときの生活も少しずつイメージできるような環境が整っています。
たとえば、高校生が使う教室で学ぶことができたり、実際に高校生を教える先生がサポートしてくれるので、進学した後の学校生活に自然と馴染める準備ができます。
また、学校によっては小学生や中学生から通える「フリースクール」や「中等部」というプログラムもあるので、早いうちから同じ環境で安心して学び続けられるのも特徴です。
学ぶペースも柔軟に調整でき、毎日通うスタイルから、自分のペースで学ぶスタイルまでいろいろあります。
お子さんに合ったペースで学べる環境が用意されているのが通信制学校の特徴です。
具体的なサポート内容やどれくらいの頻度で通えるかなどは、学校によって異なります。
気になる学校がある場合は、直接問い合わせてみたり、自治体のサイトで調べてみると詳しい情報がわかります。
また、無料相談や面談ができる学校も多いので、実際に話を聞いて、お子さんに合った環境かどうか確認すると安心です。
▶︎放課後等デイサービス(有償)
放課後等デイサービスは、お子さんが学校の後や、休日、長いお休みの間に安心して過ごせる場所を提供するサービスです。
対象は、特に障害や発達に特性のあるお子さんで、小学生から高校生までが利用できます。
利用するには、自治体が発行する受給者証(通所受給者証)が必要です。
受給者証は、住民票のある自治体の障害福祉課などの窓口で申請できます。
このサービスでは、お子さんが他の子どもたちと一緒に遊んだり、社会で役立つスキルを学んだりする場を提供しています。
たとえば、友だちと関わる練習や、日常生活で必要なルールを身につけるサポートを受けることができます。
通う頻度はお子さんやご家庭の希望に合わせて決められます。
放課後等デイサービスの利用を検討されている場合は、事業所の営業時間内に問い合わせて、利用方法や支援内容について確認すると良いでしょう。
▶︎オンライン教材(有償)
オンライン教材は、自宅にいながらお子さんが学習を進められる方法です。
学校に通えない状況でも、授業の内容を自宅でカバーできるのが特徴です。
たとえば、国語や算数、理科などの教科の授業動画や問題集をパソコンやタブレットを使って見ることができます。
ただし、オンライン教材の学習では、お子さんが自分から進んで取り組む意欲が重要で、見ているだけでは十分な効果を得にくいです。
また、オンライン教材は多くが一人で進める形式のため、集団で学ぶ機会が少なくなる点もあります。
オンライン教材のサポート頻度は、教材サービスによって変わります。
具体的にどんな教材が利用できるか、学習の進め方について詳しく知りたい場合は、まずは「不登校 通信教材」などで検索し、サイトで確認したりすることをおすすめします。
▶︎家庭教師(有償)
不登校向けの家庭教師は、ご自宅で直接指導を受ける方法に加えて、オンラインで家庭教師を受けられることも増えています。
また、サポート頻度については週に何度にするかなど、個別に調整が可能なのです。
具体的なサポート内容や料金については、家庭教師サービスを行なっている会社へ問い合わせてみてください。
▶︎医療機関(有償)
医療機関でのサポートは、通院頻度や内容がケースによって異なります。
多くの場合、月に一度程度の診察からスタートすることが多いですが、必要に応じて頻度を増やしたり、専門の治療やカウンセリングを受けることも可能です。
診断を受ける際には、お子さんに「病気だから学校に行かなくてもいい」と感じさせないように、医師と話し合いながら慎重に対応することが大切です。
医師によっては不登校に対する考え方や支援方針が異なるため、どのようなサポートを行うのか事前に確認しておくと安心です。
(4)親対象の支援を望む場合の選択肢
▶︎教育相談所(無償)
▶︎不登校の親の会(無償)
上記の2つの内容をよく精査して選びます。
▶︎教育相談所(無償)
教育相談所は、自治体や都道府県が運営する無料の相談窓口で、お子さんの学校生活や不登校について、親御さんの悩みを気軽に相談できる場所です。
教育相談所では、必要に応じて専門家(例えば、心のケアを行う臨床心理士など)によるカウンセリングも可能です。
サポートの頻度や内容は地域によって異なりますので、お住まいの地域の教育相談所については、インターネットでも検索して情報を確認したり、お住まいの地域の教育委員会に電話をして、教育相談所への相談方法を聞いてみましょう。
▶︎不登校の親の会(無償)
親の会では、先輩ママ・パパの経験談を聞くことができるので、これからどう関われば良いのか、どんな気持ちで見守れば良いのかなどのアドバイスももらえます。
参加頻度やサポートの内容は会によって異なります。
例えば、毎月1回の集まりがある会もあれば、オンラインで気軽に話せる会もあります。
ただ、会によっては「学校復帰を目指さない」考えを大切にしている場合もあるので、自分が求めているサポートと合っているかを確認してから参加することをおすすめします。
「不登校を克服した親の会」とは異なります。
(5)親子対象の支援を望む場合の選択肢
▶︎児童相談所(無償)
▶︎引きこもり地域支援センター(無償)
▶︎児童保健福祉センター(有償)
▶︎子ども家庭支援センター(有償)
上記の4つの内容をよく精査して選びます。
▶︎児童相談所(無償)
児童相談所では、必要に応じてどのようなサポートができるかを一緒に考えます。
例えば、学校へ通うことが難しいと感じているお子さんには、地域で利用できるサポート機関やリソースを紹介することもあります。
サポートの頻度や内容は、お子さんやご家庭の状況に応じて柔軟に対応します。
詳しい相談方法やサポート内容については、直接児童相談所に電話をして確認することをおすすめします。
また、地域の児童相談所のウェブサイトに最新の情報が掲載されていることもあるので、そちらも確認してみてください。
▶︎引きこもり地域支援センター(無償)
専門のスタッフが電話で相談に乗ってくれるため、自宅から気軽に利用できます。
相談頻度については、電話でのサポートを通じて、少しずつ安心して相談ができるようになっていきます。
また、地域によっては、訪問サポートや対面の面談も行っている場合があるので、希望に応じて支援方法を選ぶことも可能です。
具体的なサポート内容やサポートが受けられる頻度は、まずはお住まいの地域のセンターに直接電話して確認してみてください。
また、各地域のひきこもり地域支援センターの詳細は、厚生労働省の公式サイトでも確認できます。
▶︎児童保健福祉センター(有償)
「お子さんの気持ちが分からず、どう接すればいいか悩んでいる」「学校に行けない理由が分からないけれど、発達の特徴や心の問題が影響しているかも?」といった心配ごとを聞いてくれます。そして、必要に応じて、親御さんやお子さんに合った他の支援機関を紹介したり、日常でできるストレス対策などのアドバイスもしてくれるのが特徴です。何よりも、無理に進めることなく、ご家族のペースを尊重して相談に応じてくれます。
センターへの相談頻度は、必要に応じて調整できるため、親御さんとお子さんが「もう少し話を聞いてもらいたい」と感じたときに気軽に利用することが可能です。
▶︎子ども家庭支援センター(有償)
子ども家庭支援センターは、区市町村における子供と家庭に関する総合相談窓口です。
不登校のお子さんにどんな支援ができるのか、また親御さんとしてどう関わると良いのかについて、アドバイスを受けられます。
たとえば、学校とのやりとりの仕方や、利用できるサポートについて相談に乗ってもらえることもあります。
また、地域によっては、児童相談所や他の支援機関と連携して、より広いサポートが受けられることもあります。
詳細は、自治体のサイトをチェックしたり、無料相談や面談を利用してご確認ください。
支援機関を選ぶ際には、実際に相談を受ける前にご自身でもHPなどで詳細を確認していただくことをお勧めします。また、他の利用者の口コミや評判も参考にすることで、より客観的な情報を得ることができます。
復学支援GoToday
私たちGoTodayは、お子さんの復学支援を行っています。
GoTodayでは、「親が変われば、子は変わる」という考えのもと、親御さんとともに、お子さんの自立心と協調性を育んでいます。
私たちの支援は、親御さんの不安や悩みに寄り添い、日々の困り事や対応について具体的にアドバイスを行なっています。
これまで、長期不登校、昼夜逆転、家庭内暴力、精神的な不調など、さまざまな困難を抱えたご家庭をサポートしてきました。2016年から2024年8月までに、300名以上のお子さんが無事に復学しています。
お子さんの不登校でお悩みの親御さんは一度ご相談いただけたらと思います。
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