この記事は2024年4月8日に更新されました
- 不登校でしばらく経ったけどこのまま見守るだけで良いのか?
- このまま見守っていてちゃんとした大人になれるのか?(自立できるのか?)
- 見守るだけで本当に心のエネルギーは溜まり動き出すのか?
Go Todayはこれまでお子さんの不登校で数日〜3年以上の不登校のケースなどのご相談を多く解決してきました。
家に帰れば、ゲームばかりしているうちの子。
学校には行ってないけど土日は友達と遊びに行くうちの子。
ご相談いただく中で、「うちの子はこのまま見守るだけで良いのか?」「本当にこのまま休ませて将来は自立して社会に出て自立した生活が送れるのだろうか?」ご相談をいただくこともあります。
この記事では、これまでのGo Todayの復学支援のこれまでの経験や知見、データに基づいて見守るだけで自立できるのか?見極め方について詳しく解説します。
自立とはどのような状態か?
子育ての目的は「自立」と言われていますが、「自立とは何か」についてはじめにお伝えします。
自立という子育てのゴールを明確にすることで、あなたのお子さんの現在の状況と比較して自立できているのか?自立できていないのか?わかると思います。
厚生労働省の自立の概念等にこのように書かれています。
「他の援助を受けずに自分の力で身を立てること」
厚生労働省「自立の概念等について」
と書かれていますが、私たちGo Todayが考える自立について一つの考えを示したいと思います。
人は一人では生きていくことができず、人に頼ったり、サービスを利用して生きています。
例えば、お米を食べ、電車に乗り、スマホを使い、服をきて、電気を使いこれらも人やサービスに頼っています。
まざまな人たちの助けに支えられているので、「他の人の力をまったく借りずに生きていくことができる」のは難しいと考えます。
Go Todayが考える自立とは、以下の3つができるようになって自立した人間と考えます。
- 困った時には周りの人に助けを求められる。そしてその選択肢を多く作れること。
- 経済の価値観がしっかり根付いていること。
- ストレスとうまく付き合い、感情コントロールができること。
「自分のことは自分で出来る」ということが当たり前にできて、その更に先に、自立はあると考えます。
①「困った時には周りの人に助けを求められる選択肢を多く作れること」については、困った時には、助けを求められる先との関係を複数作ることができ、信頼関係が作れる人間であること。
②「経済の価値観がしっかり根付いていること」については、お金はどのように回っているのかを知り、収入やお小遣いの中でやりくりをして、貯金の管理をし、お金をうまく使うことができる人間であることです。
③「ストレスとうまく付き合い、感情コントロールができること」については、ストレスを感じた時にうまく発散しながら上手く向き合っていくことも自立に向けた大事なスキルだと思います。
学校や社会生活でストレスとうまく付き合うことができないと、気分転換ができず気持ちの切り替えができないので、悩みを引きずりやすいです。
間違った自立の考え方
なかには自立の考え方を誤ってとらえている方もいらっしゃいます。
「子どもを自立するために一番大事なことはなんだと思いますか?」と聞くと「お金を稼ぐ力」と言われる方がいます。
確かにお金を稼ぐ力はとても大切です。
しかしお金を稼ぐ力をつけることだけを目標にして子育てをすると、どこかにひずみが生まれます。
ひと昔前は、いい大学を卒業して、いい会社に就職して定年まで働けば、困らない生活が送れていました。
しかし、今は終身雇用は難しい時代になってきました。
そのため子どもには幼いうちから、お金があっても、自分1人では生きられないということを、教えることが大切だと思います。
たとえば、お手伝いをしたら、お小遣いをもらえるという家庭もあると思います。
お手伝いの報酬は、人に喜んでもらうことであり、人を喜ばせたいという気持ちで行う行為です。
お手伝いをすれば、その対価としてお金をもらえる。ということは悪いと言えませんが、お金が欲しいからお手伝いをするのか、喜んでもらいたいからお手伝いをするのかで動機が違ってきます。
「お金が欲しいから、手伝いをさせてほしいと頼む」という本末転倒の結果を生むこともあるでしょう。
そもそも、家の仕事を子どもがすることを、「お手伝い」だと考えるべきでしょうか?
これは、親御さんが毎日ごはんを作ることに報酬が生じないのと同じことです。
風呂掃除も、みんなが気持ちよくお風呂に入るための「役割分担」です。
お金を渡すのではなく、「助かったよ。きれいなお風呂に入れてうれしい」と感謝の気持ちを伝える方が良いでしょう。
実際に社会はそのように役割と責任をもって回っているのです。
子どもには自分1人では生きられないということ、人の気持ちがわかり、感謝できる子、感謝される子になれるように早いうちから教えて欲しいと思います。
見守るだけで自立できる子・できない子の見極め方
不登校で見守っているだけでも自立するか、自立しないかの見極め方で重要なことは3つあります。
- 家庭内が居心地が良すぎないか?家庭内での立場が親よりも子どもの方が偉くなっていないか?
- 親が子どもの自立を妨げる関わり方をしていないか?
- 子どもの性格が学校生活や人間関係を築いていく上で偏りすぎていないか?
それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
不登校でも学校に行っていないこと以外は、他のお子さんと変わらず、生活に必要なスキルは身についていて、自分のことは自分でやり、放課後や土日は友達とも遊んだりしているお子さんもいます。
それでも学校には行っていない状態が続いている場合は、家で困っていない場合が多く、家庭が居心地良すぎると考えられます。
そのような家庭環境にいるお子さんの場合は、期間が長くなればなるほど自立しにくくなります。
例えば、ゲームやスマホなど自分のやりたいことが制限なく好き放題にでき、食べ物もお腹が空けばいつでも食べられる状態です。
このように困ることがない時は通常は子どもも穏やかですが、自分の都合の悪いことを言われたり、居心地が悪くなると拒否したりキレたり、すねて部屋にこもったりすることがあります。
それを繰り返すと、子どもがキレないように親が知らず知らずのうちに腫れ物に触るように気を使って子どもに接してしまっている状態になります。
居心地の良すぎる生活状況が長く続けば続くほど、家ではなんでも自分の思い通りになりますが、家の外に出れば自分の思い通りにいかないことが多いと感じます。
不登校になる子どもの多くは自分の気持ちを伝えることが苦手で内弁慶のお子さんが多いので、困った時には他に助けを求めることが出来ずつまずきます。
人に助けを求められるようになるには、子どものうちにたくさんの「困る経験」を重ねることです。
自分が困ったとき、困っていることをきちんと人に伝えて助けてもらい、助けてもらったら「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えること。
これが大切です。そしてそれが、自立へとつながるのです。
子どもは1人として同じ性格、同じ個性がある子はいませんが、子育ての過程で、良かれと思ってやってきた親の対応が、子どもの自立を妨げる場合があります。
主に、
- 心配症である。
- 子どもよりも口数が多い。
- 子どもの行動を待てず、先々言葉をかけている。
- 子どもが困らないように先周りしている。
などです。
子どもの問題と親の問題が分けられておらず、子どもの問題に過干渉になっている状態です。
具体的な事例を挙げてみます。
親の関わり方が、子どもにどのような影響があるのかもお伝えします。
子どもに失敗させないようにと、「宿題したの?」「時間割揃えたの?」などいつも子どもの世話をしたり、忘れ物しないようにと、子どものランドセルやカバンを確認している。
また、子どもの行動が分からないと心配で「誰と遊ぶのか?」「どこへ行くのか?」と聞いていた。
このように親が関わってきた場合、子どもの口癖は「お母さん、〇〇していい?」「お母さん、〇〇食べていい?」など頻繁に聞いてきます。
母親が「いいよ」と言うまで、「どうして?」「なんでだよ」としつこく聞いてきます。
このように自分で決められないのは、子どもに考える時間を与える前に「あれしなさい、これしなさい」と言ってきたケースが多いです。
子どもの好き嫌いが多いということで、子どもに合わせてご飯を作ってきたり、子どもに物やお金、なんでも与え子ども中心の生活をしてきた。
このように子ども中心になっていた場合は、自分の思い通りにならないと泣き喚いたり、時には親に暴言をはいたり、給食が嫌だ、これが嫌だと協調性がなく、周りに合わせられなくなります。
学校から帰ってきても「遅かったね、もう習い事の時間よ、早くご飯食べなさい、朝起きられないよ」など、心配をし先回りしてきた。
このような場合は、子どもは親の言葉掛けにうんうん、と首を降っていれば良いと言う子育てをしていると、子ども自身でどうするのかを考える時間がなく、自分から頼る経験もしていないため、「自立心」が育たないのです。
心配症、子どもよりも口数が多い、子どもの行動を待てず、先々言葉をかけていく親御さんの具体的な会話例です。
ある時、電車に乗っていると、小学生の子どもとお母さんが座って話をしていました。
《良い例》
子:「お母さん夏休みはいつまでだった?」
母:「さぁ〜ね、いつからだったかな?」
子どもはしばらく考えて
子:「そうだ、9/1からだった」
このような会話の場合、自立を妨げる会話はどのような会話でしょうか?
《悪い例》
子:「お母さん夏休みはいつまでだった?」
母:「何言ってるの、9/1からよ、忘れたの?宿題も終わってるの?余裕持って早めに終わらせた方が良いわよ」
- 心配症
- 子どもよりも口数が多い
- 子どもの行動を待てず、先々言葉をかけていく
このように対応をされていますと、子どもは自立をしなくなっていきます。
繰り返しになりますが、自立するために必要なことは、
- 困った時には周りの人に助けを求められる。そしてその選択肢を多く作れること。
- 経済の価値観がしっかり根付いていること。
- ストレスとうまく付き合い、感情コントロールができること。
です。
- 困ったら親にだけ頼ればよい、自分で決められないので、選択肢も少ない。
- 欲しいものは比較的なんでも手に入るので、経済の価値観が根付いていない。
- 困った経験が少ないため感情コントロールができず、失敗から立ち直る力が身についていない。
このような状態ですと自立は難しいです。
自分でできることは自分でさせ、たくさんの「困る経験」をさせる。
その中で、必要なときに「助けてください」と言えるようになることが、自立につながります。
不登校でお子さんがこのような性格に多く当てはまる場合、見守るだけでは自立することが難しく、子どもの性格に合った対応をしていく必要があります。
ただ、注意していただきたいことは、つい、今までの子どもの様子から、「うちの子は人見知り」「おとなしい」と子どもの性格を決めつけがちですが、個性と考え、いつからでも、いくらでも変われると考えてください。
- 内向的
- 消極的
- 神経質
- 劣等感が強い
- 潔癖症
- 完璧主義
- プライドが高い
- 内弁慶
- わがまま
- 怖がり
- 心配症
- 気にしすぎ
- 気にしすぎる割には、大雑把な部分もある
- など
不登校にやりやすいお子さんの性格についてはこちらをお読みください
不登校になりやすいお子さんの典型的な17つの性格特性このような性格を持っているお子さんの場合は、人間関係や、集団生活で悩むことが多くなり、自立した学校生活や社会生活を送ることは難しくなります。
お子さんは学校を休み始めると「学校で嫌なことがあった。友達が嫌だ。先生が嫌だ。」と人を頼るのではなく、自分の殻に閉じこもろうとします。
これでは、いつまでも子どもは自立していかないのです。
見守るだけでは自立しないお子さんの家庭での様子
子どもが不登校になると、さまざまな行動や身体症状が表れます。
子どもの性格傾向や目の前の困難から来る信号と考えられますので、このような状態では見守るだけでは自立しずらいです。
特徴的なものをあげてみますので、あなたのお子さんに当てはまるかチェックしてみてください。
- 登校時間になると「頭が痛い」「お腹が痛い」「気持ち悪い」「フラフラする」などの身体的な不調を訴える。発熱や下痢になる場合もある(学校が休みの日はならないことが多い)
- 病院に連れて行っても異常なし、もしくは、本人が行きたがらなかったり、薬を出されても飲まない
- なんでも「お母さん、お母さん」と聞いてきたり、「トイレ行ってくる、お風呂入ってくる」など、なんでも報告してくる
- 親に暴力を振るったり、弟妹をいじめる
- 自分の気に入らないことがあると、すねて反抗したり、部屋に篭る
- 甘えてきたり、親と一緒に寝ないと1人では不安で寝れない
- 「あれ買ってこい」「これ買ってこい」と物欲が強くなり親に命令してくる
- 学校はつまらない、行っても意味がない、友達が嫌だ、など言っている
- 人前で発表したり、自分で考えて発表する授業を避けることが多い
- ほとんど毎日遅刻で行ったり、部活だけ行くこともあるが、改善しようとしない
- 学校に車で送り迎えしてもらえないなら、学校に行かないと言う
- 学校から帰ると、友達と遊ぶこともあるが、宿題ができず、また朝になると宿題が終わってないから行けないという繰り返しで計画性がない
- テストや体育祭や文化祭、何かの行事の時には行く
- 学校では非常に優等生タイプで、生徒会に立候補したりしますが、家では自己中心的な生活で、暴言暴力をしたり、バランスが悪い
- 「今日のご飯なに?」「どこへ行くのか?」など、ご飯のことや親の外出を気にして頻繁にら聞いてくる
- 朝はなかなか起きれず、起立性調節障害の診断を受けても、友達と出かける土日になると自分でサッと起きてきて行く
このようなことを小学生、中学生の頃から覚えてしまうと、大人になってもいつ再発するかわからないので要注意です。
また、上記にあげた状態のほとんどの場合、学校を休み、外に出なくなると、関わるのは家族だけになります。
兄弟がいれば同じ年代との関わりはありますが、一人っ子の場合は、親と関わる生活しかありません。
喋る、怒る、拗ねる、ほとんど相手は親です。
親にベッタリになって、一日中「まとわりつく」ような生活になってしまうと、親も指導機関から子どもにできるだけ受け入れて優しくしてあげてくださいと言われてしまい、わがままも通してしまいます。
年齢の離れた親と一日中過ごしていると、学校に行った時に、同級生との考え方や感性が合わなくなります。
そのようになると、家ではわがままが通っても学校や社会ではわがままは通用しません。
拗ねることもできません。
家と同じように振る舞うと友達も「扱いにくい子」として離れていきます。
それが、本人もなぜ友達ができないのかが分からず、負担になっていくのです。
このようなお子さんが、家にいて見守っているだけでは、学校に行く気になったり、人とうまくコミュニケーションができるようになったり、うまく人に頼れるようになるとは考えずらいです。
調査データからわかる不登校から復帰するまでの期間は?
「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」の調査では、不登校の小中学生が前年度から継続して不登校であるかどうかを調査したものです。
必ず個人差があり、全員に当てはまるわけではないので、参考程度にお読みください。
小学生は、1年生を除いた2年生から6年生の不登校の子どものうち、平均42.3%が前年度から継続して不登校であることが分かりました。
同様に、中学生は、平均53%が前年度から継続して不登校でした。
つまり、不登校の小学生の4割と中学生の半数が、少なくとも1年間は不登校状態ということが分かります。
そして特に注目なのは、小6→中1に上がる際は29.8%前年度から継続して不登校になっているのですが、中2→中3は68.4%が前年度から継続して不登校になっています。
(参考:「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」)
調査データからわかる不登校のその後の人生(約5人に1人が非就職・非就学)
平成26年に実態調査の結果が発表されました。
この調査では平成18年に不登校のままで中学校を卒業した子どもたちが5年後の20歳になった時の生活状況が報告されています。
その結果は次のようなものでした。
- 就学27.7%
- 就労34.6%
- 就学と就労19.6%
- 就学・就労ともにせず18.1%。
主な就学先は
- 高校9.0%
- 専修・各種学校14.9%
- 短大・大学・高専22.8%
- 上記学校には通っていない50.4%
就労の内訳は
- 正社員9.3%
- アルバイト・パート32.2%
- 家業手伝い・会社経営3.4%
- その他43.6%
などでした。
まとめてみれば「就学・就業をしている人の割合は約80%」と推測される状況だったのです。
あなたはこの数字を見てどう感じるでしょうか?
「意外と多い」「そんなものか」「不登校だと2割は何もしていない可能性が出てくるのか」「正社員にはなりずらいのか」等々、様々なことを考え感じられたかと思います。
不登校の経験はその後の進路に少なからず影響を与える部分はあるかもしれません。
実際に、中学卒業時に希望通りの進路に進むことが出来なかったと回答した人の中で、不登校であったことが「かなり影響している」「少し影響している」と回答した人の割合は76.5%だったようです。
(参考:「平成26年度不登校に関する実態調査~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」)
こちらの文科省の追跡調査のデータですが、アンケート回答率が3.9%と低いため、あなたのお子さんに必ず当てはまるものではありません。
見守る以外の解決方法
見守る以外で子どもが自立する方法はあるのでしょうか?
再度に自立とはどのような状態か、振り返ってみると、
子ども自身が自分のことは自分でできることが当たり前にできていることが前提で、
- 困った時には周りの人に助けを求められる。そしてその選択肢を多く作れること。
- 経済の価値観がしっかり根付いていること。
- ストレスとうまく付き合い、感情コントロールができること。
ということでした。
それを踏まえて、考えてみると、
- 困った時に頼れる先がある。
- お金の正しい使い方が身についている。
- ストレスとうまく付き合うことができる。
これらのできていないことを子どもができるようになったり、増やしていくにはどうしたら良いか?を考えながら、環境や支援先を選んでいくことが重要になります。
Go Todayでは、見守る以外の選択肢として家庭教育を通して学校に復学するという方法を行っています。
家庭教育を通して生活スキルを身につけ、復学することで、人生の選択肢を減らさない、学校の先生や友達とうまく人間関係を築きながら頼れる人を増やすこと、そしてストレス管理やお金の管理も子どもに身につけさせる。
その結果、自立できるように復学支援を行っています。
復学事例
お子さんの不登校で見守っていても引きこもりが解決せず、GoTodayの復学支援を受けて復学されたお子さんの復学事例を紹介します。
4ヶ月不登校「不登校の間はほとんど外に出ず、動画視聴、ゲームばかりの日々でした」
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 中学入学後、月に1、2回体調不良を訴え休むことがあり、6月終わり頃から毎朝のように起きると頭痛や腹痛、気持ちの悪さを訴え朝ごはんが食べられなくなっていました。
- 不登校の間はほとんど外に出ず、スマホで動画視聴、ゲームばかりの日々でした。
- 息子自身「学校へは行きたくないんじゃなくて体調が悪いから行けない」と言っていました。
復学支援を受けて変わった様子
- 私自身、以前は学校であったことなどあれこれ聞いていましたが、今は何も聞かなくなり、余計な心配をせずに黙って子供を見守ることができるようになりました。復学後、息子は毎朝自分で起きて何もかも自分で準備し、休まず登校しています。
3年4ヶ月不登校・音や匂いに敏感になり、食事も喉を通らなくなっていました。
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 小学5年生になり子供が給食が食べれないと言い、子供の心身の不調がだんだんひどくなっていき、学校に行きにくくなりました。
- 転校してすぐや中学になってすぐは学校に行こうとしていましたが、気分が悪くなり半日もせずに帰るような状況で、中学一年生の始め頃からはまた全く行けなくなりました。
復学支援を受けて変わった様子
- ご指導を受けて、「気づかないうちにまだまだ私が心配だから」とか「私がこうした方がいいから」と子供に接している事がある事がわかりました。
- ご指導で背中を押してもらった子供は、毎日学校に行き、高校受験を終えて、電車通学をして学校に通っています。表情も明るくなり、目に力が出できました。
不登校1年半以上・昼夜逆転「先回りせず見守ることが自立につながると実感しました」
《体験談全文はこちら》
復学支援を受ける前の状況
- 不登校になってからは基本的に昼夜逆転の生活です。
- 暴力や暴言はありませんが、ストレスが溜まってくると小2の弟に当たり散らし泣かせます。
- 担任の先生や市の支援の方からは心のスタミナ切れかな、回復したら行けるかも。と言われていましたが、私にはピンと来ず家で充電していてもこの子が学校に行ける様になるとは全く思えませんでした。
復学支援を受けて変わった様子
- ご指導を受け、子供への私の対応を変えて行ったところ、長男次男ともみるみる自立していったように思います。
- 指示命令せず子供を信用して任せること、失敗させ学ばせること、先回りせず見守ることが自立に繋がるのだと改めて実感しました。
- 登校した初日の放課後は、ものすごく久しぶりに遊ぶ友達と遊んだようで機嫌良く帰宅しました。
復学事例をもっと見る。
不登校を乗り越えて:学校復帰への体験談を集めましたまとめ
- 困った時には周りの人に助けを求められる。そしてその選択肢を多く作れること。
- 経済の価値観がしっかり根付いていること。
- ストレスとうまく付き合い、感情コントロールができること。
「子どもを自立するために一番大事なことは「お金を稼ぐ力」と言われる方がいますが、「お金を稼ぐ」ことだけを教えるのではなく、子どもには自分1人では生きられないということ、人の気持ちがわかり、感謝できる子、感謝される子になれるように早いうちから教えることが重要です。
- 家庭内が居心地が良すぎないか?家庭内での立場が親よりも子どもの方が偉くなっていないか?
- 親が子どもの自立を妨げる関わり方をしていないか?
- 子どもの性格が学校生活や人間関係を築いていく上で偏りすぎていないか?
個人差がありますが、小学生は、1年生を除いた2年生から6年生の不登校の子どものうち、平均42.3%が前年度から継続して不登校であることが分かりました。
中学生は、平均53%が前年度から継続して不登校でした。
つまり、不登校の小学生の4割と中学生の半数が、少なくとも1年間は不登校状態ということが分かります。
そして特に小6→中1に上がる際は29.8%前年度から継続して不登校になっているのですが、中2→中3は68.4%が前年度から継続して不登校になっています。
平成18年に不登校のままで中学校を卒業した子どもたちが5年後の20歳になった時の生活状況はこちら
- 就学27.7%
- 就労34.6%
- 就学と就労19.6%
- 就学・就労ともにせず18.1%。
- 困った時に頼れる先がある。
- お金の正しい使い方が身についている。
- ストレスとうまく付き合うことができる。
これらのできていないことを子どもができるようになったり、増やしていくにはどうしたら良いか?を考えながら、環境や支援先を選んでいくことが重要になります。