この記事は2024年3月4日に投稿しました
新学期に再登校することを期待してはいけない
このようなご相談を面談でもよく聞かれます。
「新学期、学年が変わったら、登校できるのではないか期待してしまいます。どのように対応すれば登校につながるでしょうか?」
新学期から登校するのではないか?と期待される親御さんにお伝えしたいことがあります。
新学期に登校開始しても、もし再度不登校になった場合、また環境が変わることを望むのでしょうか?またキリの良いタイミングまで待つのですか?
確かに、新しい環境になれば、行くきっかけにはなることは確かですが、問題の先送りをしているだけで根本的な問題解決が必要です。
なぜなら不登校のきっかけはさまざまですが、再び不登校になる可能性がある出来事が起きた時に、乗り越えられないと、また問題を繰り返すからです。
不登校の解決=再登校だけではありません。
- 「1日でも、学校に行ければ良い」
- 「とりあえず新学期行ければ良い」
ではなく、
「自分で毎日当たり前のように登校し自立した学校生活を送る」ことが不登校の解決です。
親が動かないと不登校は解決しない(典型的な不登校のパターン)
典型的なケースで、小学6年生で五月雨登校、母子登校などしていて、卒業式、中学の入学式に参加できたから、このまま登校できるかも?!と期待しますが、中学に入って登校しても
- まず、部活に行かなくなります。
- そして、テストだけ受けに行くようになり、
- その後教室には行けなくなり、
- 別室登校し、
- なんとか親が送り迎え、
- その後、完全に行かなくなる
このようなパターンはものすごく多いです。
徐々に行けていたのに?なぜまた不登校になるの?と周りは疑問を持ちますが、初めにお伝えしたように根本的な問題が解決されず、再度同じ問題が起きた際に乗り越えられる力がなければ再度不登校になります。
GoTodayは、
親が変わることで、子どもが問題に立ち向かい、克服する力を身につけることを重視しています。根本的な解決と子どもの自立を目指す点にあります。
一方で、他の支援機関は、
子どもが辛い思いをしないように、問題を起こさないように寄り添い、快適な環境で過ごせるように配慮します。
後者の子どもが辛い思いをしないように、問題を起こさないように寄り添い、快適な環境で過ごせるように配慮することは本当に子どものためになっているでしょうか?
将来的にはその子が社会に適応できるかどうか、疑問が残ります。
勉強は家でもできるからとか、学校が全てじゃないよという考えもありますが、社会に出て自立して生きていくためには、
- 人との距離感の掴み方
- 気持ちの落とし所や
- その都度問題に対処し、解決する能力など
なども必要です。
居心地の良い環境で過ごしたり、ずっと家にいたりするだけではそのような力は身につくでしょうか?
不登校は新学期に期待するのではなく、親が動かないと不登校は解決しません。
問題を先送りにせず、早いうちに根本的な解決をして、親子でそれぞれの人生を歩んでいきましょう!