【克服体験談35】母子登校9ヶ月・極度の怖がりで母子依存・10分おきの電話、1時間以内の帰宅を要求 – 小学3年生・男子

不登校 体験談

「文責:小中学生復学支援・GoToday

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お子さんの不登校でお悩みの方のお力になればとのことで承諾をいただき、掲載させていただきます。

GoTodayに指導を依頼する前のお子さんの状況・不登校期間を教えてください。

不登校期間

小2の7月下旬から10月頃まで不登校

その後、小3の7月まで母子登校 (五月雨登校)

子供の状況

小2のコロナ禍で分散登校が始まった頃から登校日の朝「学校に行きたくないな。。」と呟く様になりましたが、登校していたので送り出して様子をみていると、授業中に発熱(38℃~)と腹痛を訴え保健室で休み、早退をする様になり心配して迎えに行っても、学校の校門を出た途端、元気な様子で自宅で熱を計ると平熱に戻り、普段通りの様子。

これを一週間程、繰り返した後、今度は毎朝、登校直前になると真っ青な顔でお腹を押さえ床の上で、のたうち回って泣きながら腹痛を訴えて「学校に行きたくない」と言い出す様になり、病院へ行こうと促しても「病院は絶対に行かない!」と頑として動かず、学校へ欠席連絡をすると腹痛が治まり落ち着いた様子になっていました。

その頃、友人関係がうまくいっていない様子だったので、問いただしても「分からない」の一点張り。

不登校が始まると習い事にも腹痛で行けなくなり、本人の希望で遊ぶ予定をたてても直前になると腹痛でキャンセル。

「お腹が痛くなったらどうしよう。知り合いに会ったらどうしよう」が口癖となり、家から1歩も出なくなり食欲も無くなり、あっという間に体重が4キロ落ち、痩せ細っていきました。

子供は極度の怖がりと母子依存状態で私が近所のコンビニへ行くだけでも嫌がり、10分おきに家に電話をかける事、1時間以内に帰る様に要求し、その通りにしないと癇癪をおこすので言われた通りにしていました。

(これまで1人で留守番をした事が無く、同居の祖母と一緒に留守番。)

体調が少しずつ回復した頃、学校へ行かせたい一心で、子供に脅し文句を投げ掛けて11月頃から、月に2、3回程度、保健室へ母子登校するようになりました。

保健室の中でも私にくっつき、少しでも離れると後追いし、トイレにも1人で行けず付き添いました。(自宅でも1人でトイレ、お風呂、就寝、外出が出来ませんでした。)

クラスの友達が中休みに保健室に遊びに来てくれて給食も運んでもらい、好きな授業だけ参加し、嫌な事はやらない条件で、保健室母子登校の回数が増え、進級後は教室へ行けるようになりましたが、毎朝遅刻(登校班で行きたくない為)しての母子登校は続き、給食と苦手な授業の時間は保健室で過ごさせて頂いてました。

お子さんが不登校になってどのようなことに悩んでいましたか? 

子供が登校出来る方法を探し、これだ!と見つけて駆け込むも、方向性が違い解決する糸口が見つからず悩んでいました。

不登校時、本人に学校に行かない理由を問いただしても「分からない。」としか言わないので、担任の先生に不登校前の学校での子供の様子を聞くと、授業中、上の空の時が有り、忘れ物が多い、クラスメイトと比べて幼い感じがする、コミュニケーションが苦手との事でした。

発達障がいを疑い、数ヶ月の予約待ちを待って病院を嫌がり暴れる子供を父親が抱えて心療内科に連れて行くも、医師からは直ぐに解決するものでは無く、「ゆっくり時間をかけて様子をみましょう。」「子供が来なくても母親だけの通院でいいですよ。」と言われて通い、問診で発達障がいグレーゾーンの傾向有りと診断を受け、学校に行けるようになる為に具体的に何をすれば良いのか訊ねても、子供の特性に合わせて学校に配慮してもらう事、無理をさせない事でした。

不登校の解決策を求めて、紹介状を貰い、別の心療内科へ再び数ヶ月先の予約を取り、行くも「見立ては大体同じです」との診断で子供には「無理して学校に行かなくていいんだよ」と声掛けをされ、子供は「ほら、無理に学校に行かなくて良いってさ!あんな診察で幾らしたの?勿体ない。もう病院なんか二度と行かないからね!」と言われてしまい途方にくれました。

母子登校をしていると、当たり前の様に学校へ通い、楽しそうに学校生活を送っている他の子供達の様子を目の当たりにして、何故うちの子は当たり前の事が出来ないんだろう。と比べては毎日落ち込みました。

遅刻して母親と登校し、クラスの友達が体育の授業を受けている側を恥ずかしがる様子も無く、通り過ぎる我が子に苛立ちました。

「学校でお母さんと一緒で恥ずかしく無いの?格好悪いよ?毎日毎日、何で付き添わなくちゃ通えないの?おかしいよ!」等、子供を攻める声掛けもしてしまい、家で子供は酷い癇癪と暴言を毎日繰り返す悪循環でした。

育て方が間違えたんだと自分を責めるも改善方法が分からず悩んでいました。

GoTodayに復学支援を依頼された理由は何ですか? 

ネットで不登校に関するサイトを探している時に見つけました。

不登校になりやすい子供の性格特性が紹介されているのを見ると我が子に、殆ど当てはまりました。「あ、うちの子の事だ」と思いました。

親が変われば子は変わる。

人嫌い、外出嫌いの息子を動かすのは難しいけれど、私ならば、どんな事でも出来ると思いました。

又、面談をさせて頂いた時に、子供と同じ小学校の生徒さんを3、4名、支援された事が有り、全員復学されてますよ。と聞いた時には、希望の光が見えました。

(子供の学年主任の先生が、その時の事を覚えておられ全員、別人の様に性格が変わり元気に登校するようになったそうです。)

復学支援を受けて、お母様ご自身や、お子さんに変化や改善点が見られた点はありますか?

子供は、次々と変化していきました。

まず、復学してから一度も休まずに、嫌がっていた登校班で学校へ通い、1人で帰ってきます。

教室で皆と同じ様に過ごす様になりました。

忘れ物の回数も減り、授業もきちんと参加しているようです。

朝は自分で起き、登校準備も1人でして「いってきます」と言って出て行きます。

放課後は1人で外出なんて勿論、友達と遊ぶ約束もした事がなかった子が、登校初日から毎日、友達と遊ぶ約束をして1人で公園へ行く様になり、週末も友達と遊ぶ約束をして我が家と友達のお家を行き来する様になりました。

1人でトイレ、お風呂も入り、子供部屋で1人で寝る様になりました。

半日、家で1人きりでの留守番も平気になりました。

塾と水泳教室に通いたいと言い出し、1人でバスに乗って通っています。

私自身が変化した事は、以前の私は子供の事を常に監視をしていました。

歯磨きチェック、爪が伸びてないか、宿題、明日の準備、就寝時間の管理等々、子供の行動を常に目で追い、気になる事には口出し、手出しをして子供が困らない様に、恥をかかない様に、つまづかない様にと一生懸命になっていました。

ご支援を受けて、自分が良かれと思ってやっていた事、言っていた事が子供の自立の芽を摘み取る行動だった事に気付かさせて頂きました。

子供を見守る事の大切さを学び、身をもって体験する事で間違いだらけの子育てに気付く事が出来ました。

子供の対応について困った時、迷った時は、いつでも迅速に対応して頂き、沢山のスタッフの方々に親身になって支えて頂き、本当に心強かったです。

本だけでは学ぶ事が出来ない貴重な体験をさせて頂きました。

大変お世話になり、ありがとうございました。

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