お子さんの不登校でお悩みの方のお力になればとのことで承諾をいただき、掲載させていただきます。
GoTodayに指導を依頼する前のお子さんの状況・不登校期間を教えてください。
中学受験を経て進学したものの、中学1年生のゴールデンウイーク明けから
「お腹が痛い」「頭が痛い」
と言って、週に1~2日休むようになりました。
その後、徐々に欠席日数が増え、1年生の秋に完全不登校になりました。
五月雨登校約5ヶ月、完全不登校2ヶ月でした。
「なぜ学校に行かなければならないのか分からない」
「友達なんか要らない」
「もう誰とも会いたくない」
「自分の存在自体をを消したい」
そう言って、家に引きこもるようになりました。
最初は担任の先生からの電話に出ていましたが、徐々に拒否するようになりました。
また、父親への反抗心が強く、必要最低限の会話以外、父親とは一切口を利かなくなりました。
お子さんが不登校になってどのようなことに悩んでいましたか?
小学校時代は、学級委員になったり、勉強もスポーツも満遍なくできる子供だったので、全く別人のようになってしまった様子に将来を悲観する毎日でした。
不登校という言葉は見聞きした事があったものの、
「まさか自分の子供が!?」
と混乱し、先の見えないトンネルに入ったようでした。
周りの同年代の子供達が登下校する様子が眩しくて、涙する事もありました。
息子から、
「クラスの中に悪口を言ってくる生徒がいる」
と聞き、担任の先生と話し合いをした事がありましたが、問題は解決したものの、五月雨登校は直らず。
自治体の相談窓口に電話した事もありました。
しかし、別室登校や保健室登校を提案されただけでした。
息子はそれを拒否しました。
また、学校側から、スクールカウンセラーさんに相談してはどうかと提案があり、相談に行った事もありましたが、
「エネルギーが切れている状態」
「まずは休みましょう」
「エネルギーが溜まるまで待ちましょう」
と言われ、その日を境に完全不登校になってしまいました。
GoTodayに復学支援を依頼された理由は何ですか?
様々な書籍やサイトを見るにつれ、親の対応が原因だという事が少しずつ分かってきました。
そんな時、五月雨登校の時に一度見たけれど、そっと閉じてしまったGoTodayさんのサイトを思い出し、もう一度拝見して書籍も読ませて頂きました。
読み終わる頃には、「ここしかない」と思い、面談を申し込みました。
そこで、今まで普通だと思っていた声掛けが、ことごとく息子に合わないという事が分かりました。
「子供を変えるのではありません」
「親御さんが変わるのですよ」
との言葉に背中を押され、支援を受ける事になりました。
復学支援を受けて、お母様ご自身や、お子さんに変化や改善点が見られた点はありますか?
指導が始まり、不登校当事者だけではなく、下の子達にも同じ対応をしていきました。
子供への対応を教えて頂く中で、今までいかに喋りすぎていたかという現実を突きつけられ、落ち込んだ事もありました。
最初はなかなか出来ませんでしたが、
「私が変わる!」
と自分に言い聞かせ、学んだ通りに対応していくと、先に変わったのは、学校に行っている兄弟でした。
まず、日々の細かな事を、いちいち私に聞いてくる事が無くなりました。
服装も自分で決めて出かけて行きます。
寒い日に半袖で登校する事もありましたが、翌日には長袖を着たり、上着を着て登校するようになりました。
また、宿題をしなかったり忘れ物をしたりと、たくさん失敗しましたが、その都度、先生に断ったり友達に借りるなど、自分で考えていました。
傘を忘れて雨に濡れれば、濡れた靴を自分で洗って乾かします。
靴を洗い忘れた日には翌日濡れた靴を履き気持ち悪い思いをして、そこで次どうするのか考えます。
それは、小学校低学年であっても出来たのです。
子供には自分で問題を解決する力があり、その力を伸ばすには失敗の経験をさせる事が大事だという事に気付きました。
GoTodayさんのご指導は、単なる戻し屋さんではなく、親がそこに気付くための指導でもあると思います。
学校に行っている子供が変わっていくにつれて、息子も徐々に変わっていきました。
お風呂に入らずに寝てしまった翌日は、自分でお風呂掃除をして入ったり、歯磨きを忘れれば、「気持ち悪い!」と言って歯磨きするようになり、スマホやゲームの使用時間も自ら守れるようになりました。
気付けば、子供のために親がすることは、ご飯の準備と洗濯をしてやる事くらいになっていたのです。
再登校後は、何度か行き渋りのような状態になった事もありましたが、その都度対応を教えて頂き、乗り越える事ができました。
勉強に関しては、一度も口を挟まず本人に任せていた結果、塾を自分で決めて「行きたい!」と言い、自分で時間の管理をして勉強するようになりました。
指導開始から1年が経とうとする今、下位層だった成績は上位層へ。
そして、何よりも嬉しかったのは、前期の通知表の欠席の欄に「0」の文字があった事です。
個人面談では、クラスでは友達と笑い合う様子が多く見られ、委員会活動に部活など、積極的に頑張っている旨、担任の先生から聞きました。
休みの日には友達を家に招いたり、友達と遠出する事も多く、今しかできない貴重な経験を積みながら中学生生活を送る事が出来ています。
「友達なんていらない」
そう言って引きこもっていたあの頃の面影は、微塵もありません。
暗いトンネルから抜け出す事ができたのは、日々ご指導頂き、復学後も継続登校が定着するまで伴走して頂いた先生・スタッフの皆様のお陰と感謝しております。
【親が変われば子は変わる。】これは本当でした。
支援を通して多くの学びを得る事ができました。
ありがとうございました。