兄弟で不登校、対応がわからず悩んでいる方へ

このような相談を多く受けます
  • 兄弟そろって不登校になっており、どう対応すればいいか分からない
  • 兄弟の仲が悪く、「お兄ちゃん(弟)ばっかりずるい」と他の兄弟も行き渋るようになってしまった

こうした状況に、どうすれば解決できるのか、GoTodayの考え方と方針をお伝えします。

GoTodayの考え方

実際、Go Todayにご相談いただくご家庭の約17%が「兄弟で不登校になった」ケースです(※2025年5月時点の支援データより)。

Go Todayにご相談いただくご家庭のデータをもとに見ると、

  • 兄弟も不登校になった家庭数:約17%
  • 兄弟は登校しているが影響がある家庭数:約48%

という結果が出ています。

【表1】Go Todayで支援したご家庭の統計(2018年〜2025年5月現在)

項目人数(または世帯数)割合
総支援家庭数343世帯(328人)100%
兄弟も不登校になった家庭数28世帯(57人)約17%
兄弟は登校しているが影響がある家庭数 ※1170世帯(160人)約48%
兄弟に特に影響が見られない家庭数145世帯(111人)約35%

※1「兄弟は登校しているが影響がある家庭」とは:
兄弟は登校を続けているものの、生活リズムの乱れ(夜更かし・朝起きられない・遅刻など)、感情の不安定さ(イライラ・不機嫌・無気力など)、登校しぶり家庭内での兄弟間のトラブル(暴言・不仲など)
などのような変化が見られる家庭を指します。

兄弟間で性格や不登校に至る背景が異なることは多々ありますが、Go Todayでは、

◎「親が変われば子は変わる」という考え方のもと、まず家庭内の関わり方を整え、
兄弟全員に対して同じ姿勢で関わりながら、全員が自立し、全員が教室に復帰できることを目指して支援を進めていきます。

どのような組み合わせでも(年齢差・性別・登校状況の違いがあっても)、家庭全体で「同じ方向」に進むことが、兄弟の不登校の連鎖を断ち切る最も確実な方法です。

※ 不登校の兄弟の一人が高校生の場合は、対応が異なりますので、お問合せ時にあらかじめご相談ください。

その理由は、

GoTodayの支援の目的は、「学校復帰」のみではなく、お子さん自身の「自立心」を育むことにあります。そのため、たとえ兄弟で不登校の背景が異なっていても、家庭内での関わり方を「同じ方針で統一」することが必要です。

◎ 兄弟ごとに違う対応をすると、親御さんの関わりにも迷いやブレが生じてしまい、結局どちらの支援も難航することがあります。

だからこそ、兄弟それぞれの違いをふまえつつも、兄弟への対応や親御さんの方針は一つに揃えることが大切です。

Go Todayでは、兄弟が「同じように自立に向かって進めること」を目指し、学校復帰はその一つの通過点と考えています。

GoTodayの方針

私たちGoTodayの復学支援では、兄弟不登校だからといって特別な方法をとるわけではなく、「親が変われば子は変わる」の考え方を土台に、基本的な支援の流れを兄弟全体に一貫して行っていきます。

▪️基本の流れ

1.まず親の対応を変える

・兄弟の年齢や性格が違っていても、親の対応がブレないように一貫して対応を行います。
・小1と中3など年齢差があっても、「親がどう関わるか」の考え方は共通です。ただし、対応は学年に応じて差があります。

2.自立を育む家庭づくり

・親の問題・子どもの問題を分け親は過干渉・過保護をやめることで、子どもが「自分で考え、自分で動ける」状態を目指します。
・そのために、家庭内の関係性や親の言動を電話相談や会話ノートを通じて見直していきます。

3.必要に応じて、第三者が再登校のきっかけをつくる

・子どもが落ち着いて自立心が芽生えてきたタイミングで、第三者が関わり、登校へのきっかけをつくります。
・一人ひとりの状態に合わせて、的確なタイミングで学校に復学します。兄弟で数日の違いはありますが、ほぼ同じタイミングでの復学を目指します。

4.継続登校できる親の関わり

・学校復帰したあとも、トラブルや親子ともに不安が起こることがあります。
・その都度、親御さんと相談しながら、兄弟全員が「自分の力で通い続けられる」状態を目指して支援を続けます。

どちらか一方だけ扱いを変えてしまうと、逆に不信感や対抗意識が生まれてしまい、解決が遠のいてしまうこともあります。

兄弟で不登校のケースではとくに「家庭全体をひとつの社会」として整えていくことが、不登校を解決するためにもっとも効果的です。

Go Todayでは、年齢や状況の違いを考慮しながらも、兄弟全員が同じように「自立に向かって進んでいける」よう、親御さんの関わり方を支援し、全員の学校復帰を目指します。

事例・体験談

改善の方法や克服の仕方は、ご家庭ごとに状況も背景も異なるため一概には言えません。

あくまで参考として、Go Todayで実際に復学支援を受けられた中から、「兄弟で不登校のご家庭」や「兄弟にも影響が出ていたご家庭」の復学事例をご紹介します。

小学5年生・女子、小学3年生・男子

復学支援GoToday:体験談(母親画像)
小学5年生女子・小学3年生男子

姉弟で不登校 「子ども達の様子を細かく相談し、一つ一つ的確なアドバイスをいただきました」


● 不登校の状況

我が家には小5の長女、小3の長男、そして年少の次女の3人の子どもがいます。そのうち小学生の2人が不登校の状態でした。

長男は、2年生の夏休み明けから登校しぶりが始まり、遅刻しながらもなんとか毎日通っていましたが、姉が不登校になったことがきっかけで休みがちになり、3年生のゴールデンウィーク明けには完全に行けなくなりました。

友達と遊ぶことが大好きだったのに、家でテレビばかり見るようになり、対人関係も難しくなってきているように感じました。


長女は、小4の1年間、中学受験のために塾通いをしており、当初は意欲的に取り組んでいましたが、徐々に「塾も学校も完璧にこなさなければ」と背負いすぎて、息抜きができなくなっていました。

4年生の2月、塾の学年が上がるタイミングで「塾も学校も行きたくない」と言い出し、ついに不登校になりました。


塾は非受験コースに変えましたが、それでも通えず退塾。学校にも時折は登校するものの、安定はせず、自分一人か友達と気まぐれに行く程度でした。

親御さんのどんな言動をどう改善したのか

お母様は「片付けなさい!」「遊ぶ前に宿題をやりなさい!」「早くしなさい!」と毎日のように言っており、長男がベッドにしがみついて登校を嫌がると、力づくで引っ張り起こしていました。

指導が始まってからは、子どもたちの小さな変化に応じた具体的なアドバイスを毎日いただき、言われた通りに対応を変えていきました。


支援の中で取り組んでいただいたことは、

  • 「見守る姿勢」を学び、実践
     → 言いたいことが山ほどあっても、あえて口を出さず、子どもが自分で動くのを待つようにしていただく
  • 過干渉だった自分を意識的に抑える
     → それまでは「指示・命令」が多かったのですが、聞く姿勢に変えました。
  • 自分自身の感情の扱い方を見直す
     → 毎日の電話相談を通じて、お母様自身の不安も減らし、以前より穏やかに接することができるようになりました。


すると、反抗的でイライラしがちだった長女が徐々に穏やかになり、弟に八つ当たりすることもなくなりました。

長男は「お母さん、なんか最近人格変わったね」と言うほどで、私自身の変化が、子どもたちにも伝わっていったのだと思います。

登校後、お母様より


12月、冬休み前に2人揃って再登校を果たしました。

登校しぶりも一切なく、2人とも毎朝自分で起きて準備をし、時間を見て登校するようになりました。声かけも付き添いも不要で、こちらが驚くほどです。


長女は「毎日楽しいんだぁ!」と満面の笑顔で話し、長男は風邪が治ったときに「やったー!学校行ける!」と喜ぶようになりました。

続きを見る

中学1年生・女子、小学4年生・男子

復学支援GoToday:体験談(母親画像)
中学1年生女子・小学4年生男子

「親が変われば、子も変わる。今では毎日元気に登校しています」


不登校の状況


我が家には中学1年の娘と小学4年の息子がいます。2人とも、昨年から不登校になりました。娘は昨年6月ごろから週に2回ほど学校を休むようになり、夏休み明けも1週間続けて休むように。

別室登校を試みましたがそれも難しくなり、10月からは完全に登校しなくなりました(約10ヶ月の不登校)。


息子もほぼ同時期の6月から登校しぶりが始まり、9月以降は完全に不登校に。気づけば、2人とも動画やゲームばかりの生活になっていました。

親御さんのどんな言動をどう改善したのか?


お母様は、「親としてちゃんとしなければ」と思い込むあまり、気づかないうちに過保護・過干渉になっていました。


例えば:

  • 「学校には行くものだ」と考え、行きたがらない子を無理に登校させようとした
  • 布団から出ない娘にイライラし、玄関で泣く息子にも「とにかく行きなさい」と言ってしまった
  • 子どもが家にいる間は、少しでも良い環境を作らなきゃと先回りして何でも手を出していた


実はそれまで、自分が過干渉・過保護だとはまったく思っていなかったようですが、支援を受けていただく中で、自分の言動が子どもたちの「自分で動こうとする力」を奪っていたことに初めて気づかれました。


支援を通じて実践していただいたことは、以下のような関わりの変化でした:

  • 「親から発信しない」姿勢を徹底
     → 子どもが自分から話しかけてくるまで待つ
  • 「子どもが自分で決める」ことを尊重
     → 口出し・先回りをやめ、自分でできることは口を出さない
  • 「困ってもすぐに手助けしない」スタンスに転換
     → 見守ることで、子ども自身が考え始めた


すると少しずつ、子どもたちが自分から行動するようになっていきました。

登校後、お母様より

登校初日。なんと2人とも自分で準備をして、元気に登校していったのです。それから1ヶ月ほどは、小さなつまずきもありました。

娘は翌日に学校を休んだり、息子は「プリントをなくした」と言って登校しなかった日もありました。でもその都度、支援からのアドバイスに従い、「慌てず・焦らず・見守る」ことを続けることで、大きな問題にはなりませんでした。


今では、宿題も夜9時に姉弟並んでリビングで取り組むようになりました。娘は部活にも毎日参加し、友達とコンサートに行く計画も立てています。息子は友達と外で遊び、映画にも一緒に行っています。

再登校後4ヶ月


再登校から4ヶ月が経った今、2人とも毎日元気に学校へ行っています。娘は合唱祭に参加し、「クラスが最優秀賞を取ったよ!」と嬉しそうに報告してくれました。

一人でコンサートグッズを買いに出かけ、その場で知り合った人とグッズの交換をしてくるほど、行動力も社交性もついてきました。あんなに人見知りだったのに、自分でも驚いているようです。


息子も友達との関係が広がり、毎日楽しそうに遊んでいます。学校でも手を挙げて発表するようになり、担任の先生から「とても明るくなりましたね」とお褒めの言葉をいただきました。

子どもたちがこれほどまでに成長できたのは、間違いなく、親である私が変わることを学び、実行できたからだと思います。


そして、「子どもを信じて、余計な口出しをせずに見守る」という姿勢が、こんなにも大きな変化を生むのだと実感しました。


子どもたちとともに、私自身も少しずつ、親として成長しています。この経験を通じて、「悩んでいるのは親だけじゃない。子どもも同じように苦しんでいた」と気づくことができました。

続きを見る

小学5年生・女子

復学支援GoToday:体験談(母親画像)
小学5年生・女子

「兄弟も同じように学校に行かなくなるのでは」と毎日が不安でした。


不登校の状況


娘は、最初の1ヶ月半は五月雨登校をしていましたが、徐々に登校することが難しくなり、完全な不登校になってからは4ヶ月が経過していました。


その頃の娘は、「学校にはもう行かない」「勉強もしない」と口にし、家族以外の人と会いたがらず、「大人には会いたくない」と強く拒否していました。


夜になると「怖い」と言って目を閉じられず、寝るのは深夜12時過ぎ。私にも一緒に起きていて欲しいと言ってきました。

お風呂も週に1〜2回しか入れず、唇の皮をむいてしまうこともありました。担任の先生との電話も拒否。学校から離れ、勉強は一切していませんでした。


さらに追い打ちをかけるように、2学期の始業式当日、私が病気で緊急入院することになってしまい、娘の気持ちはより一層不安定になっていきました。

親御さんのどんな言動をどう改善したのか?

支援が始ってから親御さんに変えていただいた具体的な関わり方は以下のようなことです。

  • 一緒に夜更かしせず、親が先に寝るようにした
  • お風呂に入るよう促すのをやめ、本人に任せた
  • 無理に話しかけたり、答えを与えたりしないように意識する


このような対応を続けていくとお風呂に入らず、深夜まで母と一緒に起きていた娘さんが、一人で寝るようになりました。

また、家族以外の人と話すこともできるようになり、自分の気持ちを伝えられるようになりました。少しずつ娘さんの行動が変わっていったのです。

登校後、お母様より

再登校の日。
娘は自分で起きて、支度をして、ひとりで登校していきました。

そのときリビングに私ひとり。
しんと静まり返った部屋を見た瞬間、胸が熱くなり、安堵と感動で自然と涙があふれました。


再登校から1ヶ月経ち、娘は継続して登校しています。朝自分で起き、学校へ行く準備をし、帰宅後は好きなように過ごしています。宿題も自分のタイミングで行い、夕食、入浴、翌日の準備をして寝ています。


母親は食事を作り、洗濯をするだけです。この生活に幸せを感じ、過去の過保護・過干渉な対応に気づきました。

娘が今も家にいるとしたら、自分が変わらなかったためだと思います。

続きを見る

GoTodayの復学支援

Go Todayでは、兄弟で不登校のケースをこれまで多数支援し、復学へと導いてきました。

兄弟での不登校は、不登校の背景や性格、年齢がそれぞれ異なるため、
親御さんとしても「どう対応したら良いのか分からない」と悩まれることが多いと思います。

Go Todayでは、こうした複雑な状況にも対応できるよう、「親が変われば子は変わる」という考え方を土台に、家庭全体の関わり方を整え、兄弟それぞれの“自立”を育む支援を行っています。

まずは親御さんの対応を整えるところから始め、兄弟それぞれの状況をふまえながら、家庭全体として一つの方向に進めるよう支援をしていきます。

親御さんだけでは対応しきれず、どうしたら良いかお困りの場合は、ぜひ一度ご相談ください。

復学支援GoToday|復学支援の内容・料金
復学支援GoToday|お問合せ

兄弟で不登校にお悩みの親御さんからよくある質問

兄弟で不登校になっており、対応に悩んでいます。不登校本人だけでなく、家庭全体についてもご指導いただけますか?
はい。Go Todayでは、家庭全体の関係性や親御さんの対応を見直すことを重視しています。兄弟間の関係性や家庭内での関わり方についても、日々の電話指導や会話ノートを通じて具体的にご指導いたします。
兄弟2人とも不登校の場合、料金は2人分かかるのでしょうか?
料金は1世帯あたりとなっており、成功報酬のみ追加でいただく形になります。ただし成功報酬は「人数分を単純に倍にする」ことはございません。具体的な金額については、面談の際に詳しくご説明いたします。
兄弟で性格が全く違います。片方だけ復学支援をお願いすることはできますか?
原則として、兄弟一緒に復学支援を受けていただくことをお願いしています。片方だけの対応では、対応に一貫性がなくなり状況が悪化することがあるためです。GoTodayの支援では、それぞれの性格や状況に合わせた対応を行いますので、ご安心ください。
一方の子は完全不登校、もう一方は五月雨登校です。それでも支援は可能ですか?
はい、可能です。登校状況が異なっていても、兄弟それぞれに合わせた対策を行いながら、同じ方向(学校復帰)に向かって支援を進めていきます。
小学生と中学生、男女の兄弟など、年齢や性別が違っても支援してもらえますか?
はい、支援可能です。年齢や性別に関係なく、家庭全体の対応を整えることが支援の基本です。それぞれの状況に合わせた対応方法でご支援いたします。(不登校の一人が高校生の場合は支援をお受けできない場合がありますのでお問合せ時にご相談ください)