「家では楽しく会話をしています…」
「休日は一緒に出掛けています…」
不登校の相談を受けていると、このように言われる親御さんは少なくありません。
これは悪いことではないのですが、気を付けなければならない事があります。
「子供の機嫌を損ねたくない…」
「嫌われたくない…」
「つらい思いをさせたくない…」
等の思いから、子どもに対して言うべき事を言えなくなっている場合があります。
親子の境界が曖昧になっているのです。
★子どもの要求を断れない
★注意すべき事を注意出来ない
★子どもにとって都合の悪い話は出来ない
等々…
今回は不登校を改善する上で見直したい親子関係についてお伝えします。
友達親子にならない向き合い方
仲良くする事と、子どもに合わせる事は違います。
一緒にテレビを見たり、買い物したり、楽しく会話する…
一見良好な関係に思えますが、子どもにとって都合の悪い話になると
「うるさい❗」
「関係ないでしょ❗」
「放っておいて❗」
と反発したり暴言を吐いたり、又、物にあたったりするお子さんもいます。
注意しようとしても更に不機嫌になるため話を続けられません。
子どもが自分の都合だけで親と関わる… それが許されしまう事は問題です。
子どもを褒めたり、優しくしたりするのは悪いことではありません。
一方で褒めすぎたり、常に機嫌をとったりしているとどうなるでしょうか?
褒められなければ動けない、思い通りにならないと心が折れる…と言うことに繋がる場合もあります。
家で元気にしていても自立出来ている事とは違う
「家では元気だから大丈夫」
「親子関係は悪くないので、今はこのままで良いのでは?」
家庭の中で楽しく過ごしている事と学校や社会に向き合う力が育っているということは、必ずしも同じではありません。
★家では親が気持ちを察してくれる。
★困ったことは先回りして助けてくれる。
★欲しいものややりたいことを受け入れてくれる
このような環境が続くと…?
学校では自分の希望が全て通るとは限りません。
苦手な人もいて、注意もされます。 失敗もしますし、恥ずかしい思いもします…。
社会で自立していくためには、このような経験は必要です。
★家庭の中でも自分で出来る事は自分でする。
★家のルールを守る。
★人の話はちゃんと聞く。
本人の責任を求めていくことが大切です。
お子さんの自立のために相応しい親子関係をつくる
不登校のお子さんを前にするとどうしても親御さんが慎重になるのは当然の事でしょう。
大切なのは親子の仲の良さではなく、年相応の距離感があるかどうかです。
例えば 、
★自分でやれることを親に頼っていないか
★親が子どものご機嫌取りをしていないか
★子どものおかしな要求はちゃんと断れているか
★家庭の中心が子どもになっていないか
このような点を振り返ってみることが大切です。
子どもに言うべき事は感情的にならず伝えることが大切です。
子どもの反発を恐れて言うべきことも言えなくなるのは、正しい親子関係とは言えません。
子どもが将来家を出ても、自分の力で生活していけるようにすることが、親の役割ではないでしょうか。
それには、親自身が子離れしていくことも大切です。
親以上に友達との関係を築ける子に
成長していく上で大切なのは、同年代の友達や先生等、様々な人達との関係を築いていく事です。
相手に合わせることを学び、喧嘩もして、仲直りもして… そのような繰り返しを通して人との距離感や生きていく力を身につけていくのです。
文部科学省も、同じ空間で時間を共にし、子ども同士がお互いの考え方や感性に触れて刺激し合うことが重要だとしています。
人とのリアルな関わりや、児童生徒同士の関わりを通した学びが、知識だけでなく人間的な成長にも必要だという考えです。1
親がどれほど子どもを大切に思っていても、親だけで与えられる経験には限りがあります。
子どもは、そのような関わりを重ねる中で、人との距離感や、自分の気持ちに折り合いをつける力を身につけていくのです。
まとめ
仲の良い親子関係は決して悪いことではありません。
ただ、その仲の良さが本当に子供の為になっているのでしょうか?
子どもが自立できるようになっているでしょうか?
親子関係の程よい距離感をつくっていくことが不登校の改善に繋がっていきます。
不登校、親子関係でお悩みの方はお一人で抱え込まずにGoTodayにご相談下さい。
脚注

復学支援GoToday
25年以上にわたり、小中学生の不登校や登校しぶりに悩むご家庭を支援し、これまでに1,000名以上のお子さんが再登校しました。
2018年からは、「復学支援GoToday」として「親が変われば、子は変わる」という考えのもと、現場での支援経験をもとに支援を続けています。
親御さんへの毎日の相談と具体的な助言を行い、お子さんが自らの意思で教室へ戻り、その後も継続して登校できる状態を目指しています。
